無気力クールな僕ですが、真面目な天然規格外男子に沼りました。
ナギオだ。
ナギオが庭で、軍手でしゃがみこんで草むしりをしている。
なぜナギオが草むしりを?
それも一人で。
草むしりと言えば、たしか美化委員の仕事。
ナギオは体育委員のはずだ。
じゃあ、なぜ……?
詐欺師だけでなく小学生にまで騙されたナギオの前科を思うと、なんだか嫌な予感がした。
俺は窓から顔を出して声をかける。
「ナギオー」
気付いたナギオが俺の姿を見つけられずキョロキョロと周りを見渡している。
「上、上ー」
そこでようやくこちらを見上げたナギオは、頬が土で汚れ、額から汗を垂らしている。
「何してんのー?」
「雑草をむしってますー!」
「なんで?」
「美化委員の仕事で、石塚くんに頼まれました。 石塚くんは大事な用があるからと」
「石塚?」
石塚って、たしか……
ナギオが庭で、軍手でしゃがみこんで草むしりをしている。
なぜナギオが草むしりを?
それも一人で。
草むしりと言えば、たしか美化委員の仕事。
ナギオは体育委員のはずだ。
じゃあ、なぜ……?
詐欺師だけでなく小学生にまで騙されたナギオの前科を思うと、なんだか嫌な予感がした。
俺は窓から顔を出して声をかける。
「ナギオー」
気付いたナギオが俺の姿を見つけられずキョロキョロと周りを見渡している。
「上、上ー」
そこでようやくこちらを見上げたナギオは、頬が土で汚れ、額から汗を垂らしている。
「何してんのー?」
「雑草をむしってますー!」
「なんで?」
「美化委員の仕事で、石塚くんに頼まれました。 石塚くんは大事な用があるからと」
「石塚?」
石塚って、たしか……