【短】愛が降る街
イベントも、駿と居た頃はウキウキしてたのに…。
だんだんと気が乗らなくなってきた。
街中は恋人達が寄り添いながら、歩いている。
たまに、駿に似た人を見つけては、胸が熱くなった。
まさかね…?
やばっ。
前に進まなきゃ。
そして、新しい誰かとまた恋をするんだ。
まだ、部屋に残っている、駿のマグカップや写真も。
過去にしなきゃ。
心に何度も?
言い聞かせては、結局捨てれなくて。
家に帰ればいつもの通り、パソコンの電源に手を付けていた。