貴方に、届け。

十六歳の誕生日

「おはよう〜」
「おはよう、薺ちゃん。お誕生日おめでとう!早速だけど、今日はパパから大事な話があるのよ。楽しみにしててね。」
「うんっ!」
ふふっ、楽しみだな〜。そういえば、大事な話ってなんだろう?まあ、いいやっ。
あっ、忘れてた!私は白鳥薺(しらとり なずな)今日十六歳になりました。パチパチパチ〜!
この人は私のママ!白鳥紗桜(しらとり さくら)。すごく美人でとても40歳には見えなくて、すれ違う人がみんな二度見してるんだ。で、さっき話に出てた私のパパは白鳥瑞季(しらとり みずき)、すごくイケメンで40歳になった今もモテモテなの。
パパは外資系の会社でそこそこ良い役職に就いてて、ママは大学の教授をしてるんだ。だから私の家それなりに大きいの♪
そんな2人から生まれたはずの私は大して可愛くもなく、秀でたところがあるわけでもないただの平凡な子。少しくらいその血を分けて欲しかったよぉ〜。たまに、悲しくなることもあるけど私はパパとママが大好き!
そういえばもう直ぐ約束の時間だなぁ。そろそろリビング行こっかな♪
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