悪事通報アプリ
昨日の授業はあまり聞いていなかったけれど、おそらくは問題ないだろう。
小テストの範囲は狭いから、休憩時間中に教科書を読み直せばどうにかなる。
そしていつものようにアプリを立ち上げて『今日の悪事』を表示させたとき、私は自分の目を疑っていた。
昨日は4人から無視されるだったのに、どうして急にこんな……。
驚いてなにも言えずにいる私を見て花乃が「どうしたの?」と聞いてきた。
私は「これ見て」と、花乃にスマホ画面を見せる。
すると花乃の顔からみるみる笑顔が消えていった。
そして青ざめていく。
「なにこれ、なんの冗談?」
「わかんない。これ、本当に起こることなのかな?」
昨日と同じように何度も画面を確認してみるけれど、やはり書かれている内容は変わらない。
「どうしよう。誰に押し付ければいいと思う?」
混乱して、手のひらに汗が滲んでくるのを感じる。
スマホを滑り落としてしまわないように、強く握り直した。
「誰って……やっぱり、4人の中の誰かでしょう?」
小テストの範囲は狭いから、休憩時間中に教科書を読み直せばどうにかなる。
そしていつものようにアプリを立ち上げて『今日の悪事』を表示させたとき、私は自分の目を疑っていた。
昨日は4人から無視されるだったのに、どうして急にこんな……。
驚いてなにも言えずにいる私を見て花乃が「どうしたの?」と聞いてきた。
私は「これ見て」と、花乃にスマホ画面を見せる。
すると花乃の顔からみるみる笑顔が消えていった。
そして青ざめていく。
「なにこれ、なんの冗談?」
「わかんない。これ、本当に起こることなのかな?」
昨日と同じように何度も画面を確認してみるけれど、やはり書かれている内容は変わらない。
「どうしよう。誰に押し付ければいいと思う?」
混乱して、手のひらに汗が滲んでくるのを感じる。
スマホを滑り落としてしまわないように、強く握り直した。
「誰って……やっぱり、4人の中の誰かでしょう?」