悪事通報アプリ
「大丈夫だよ夢奈。あいつら男がふたりともいなくなってなにもできないはずだから」
またしても大きな声だ。
そんなことを言って大丈夫だろうかと、鏡を取り出して後方を確認してみると、美羽は机に突っ伏して聞こえないふりをしていた。
「晴希を議員にするって約束でコマみたいに使ってたなんて最低じゃない? っていうか、コネだけで就職できるとかどれだけ安っぽい仕事よ」
花乃はどんどんエスカレートさせていく。
父親のことまでバカにしたような発言にさすがに美羽は黙っていないのではないかと思ったが、なにも言ってこなかった。
花乃が言った通り、男ふたりがいなければなにかを言い返すこともできないんだろうか。
「大丈夫だよ夢奈。きっともう私たちはイジメられない」
途端に小さな声になって言う花乃。
「そうかな?」
「そうだよ。残るはあのふたりだけ。あのふたりの関係を悪化させて孤立させれば、驚異にはならない」
またしても大きな声だ。
そんなことを言って大丈夫だろうかと、鏡を取り出して後方を確認してみると、美羽は机に突っ伏して聞こえないふりをしていた。
「晴希を議員にするって約束でコマみたいに使ってたなんて最低じゃない? っていうか、コネだけで就職できるとかどれだけ安っぽい仕事よ」
花乃はどんどんエスカレートさせていく。
父親のことまでバカにしたような発言にさすがに美羽は黙っていないのではないかと思ったが、なにも言ってこなかった。
花乃が言った通り、男ふたりがいなければなにかを言い返すこともできないんだろうか。
「大丈夫だよ夢奈。きっともう私たちはイジメられない」
途端に小さな声になって言う花乃。
「そうかな?」
「そうだよ。残るはあのふたりだけ。あのふたりの関係を悪化させて孤立させれば、驚異にはならない」