悪事通報アプリ
「わかったよ、誰にも言わない。だけど早く先生に言わなきゃ、蒼死んじゃうかもよ?」
階段下で全く動かない蒼を指差して言うと、美羽に目に涙が滲んできた。
そしてイヤイヤするように左右に首をふる。
「私……ひとりじゃ無理、先生になんて言えばいいか……」
声が震えて、その体も小刻みに震え始めていた。
先生を呼んでくることもできないなんて情けない。
こんな子にイジメられていただなんて、自分自身のことが信じられなくなるほどだ。
「全く世話が焼ける。私と花乃で先生を呼んでくるから、あんたは先に教室に行ってて。心配しなくてもあんたの名前は出さないから」
私がそう言うと美羽は安心したように何度も頷いて、蒼の横を急いで通り抜けていったのだった。
階段下で全く動かない蒼を指差して言うと、美羽に目に涙が滲んできた。
そしてイヤイヤするように左右に首をふる。
「私……ひとりじゃ無理、先生になんて言えばいいか……」
声が震えて、その体も小刻みに震え始めていた。
先生を呼んでくることもできないなんて情けない。
こんな子にイジメられていただなんて、自分自身のことが信じられなくなるほどだ。
「全く世話が焼ける。私と花乃で先生を呼んでくるから、あんたは先に教室に行ってて。心配しなくてもあんたの名前は出さないから」
私がそう言うと美羽は安心したように何度も頷いて、蒼の横を急いで通り抜けていったのだった。