悪事通報アプリ
☆☆☆
カンニング女!
勘違い女!
黒板に大きな文字でそう書いて、真ん中には美羽の顔に似せたイラストを描いた。
そのあまりのできの良さに花乃とふたりで大笑いしていたとき、教室前方のドアが開いて美羽がひとりで登校してきた。
途端に教室内の私語が止まり、代わりにクスクスと含み笑いが聞こえ始めた。
最初怪訝そうな顔をしていた美羽が黒板のラクガキに気がついた瞬間、顔を真赤にして私と花乃を睨みつけてきた。
「今すぐに消せ!」
朝の挨拶もなしに怒鳴ってくる美羽を見て、私達は大きな声を上げて笑った。
「消したければ自分で消せば?」
そう言って黒板消しを投げつける。
真っ白なチョークがからみついた黒板消しが美羽のスカートにぶつかって粉が舞う。
紺色のスカートはあっという間に真っ白だ。
それを見て私と花乃は大笑いした。
美羽がこちらを睨みつけて近づいてきたので私はスマホを取り出した。
そして昨日録画した動画を流して見せたのだ。
カンニング女!
勘違い女!
黒板に大きな文字でそう書いて、真ん中には美羽の顔に似せたイラストを描いた。
そのあまりのできの良さに花乃とふたりで大笑いしていたとき、教室前方のドアが開いて美羽がひとりで登校してきた。
途端に教室内の私語が止まり、代わりにクスクスと含み笑いが聞こえ始めた。
最初怪訝そうな顔をしていた美羽が黒板のラクガキに気がついた瞬間、顔を真赤にして私と花乃を睨みつけてきた。
「今すぐに消せ!」
朝の挨拶もなしに怒鳴ってくる美羽を見て、私達は大きな声を上げて笑った。
「消したければ自分で消せば?」
そう言って黒板消しを投げつける。
真っ白なチョークがからみついた黒板消しが美羽のスカートにぶつかって粉が舞う。
紺色のスカートはあっという間に真っ白だ。
それを見て私と花乃は大笑いした。
美羽がこちらを睨みつけて近づいてきたので私はスマホを取り出した。
そして昨日録画した動画を流して見せたのだ。