悪事通報アプリ
☆☆☆
蒼は相当打ちどころが悪かったのだろう、休日を挟んで登校日になってもまだ学校に姿を見せなかった。
もしかしたらそのまま不登校になってしまったのかもしれない。
美羽は相変わらず教室でひとりぼっちだったけれど、それでも毎日登校してきている。
そんなに内申点が気になっているんだろうか。
それなら最初からイジメなんてしなきゃよかったのに。
「美羽。今日の放課後遊ぼうよ」
昼休憩になったとき、ひとりでお弁当箱を持って教室を出ていこうとする美羽を呼び止めた。
美羽は私に話しかけられただけでビクリと体を震わせて青ざめた。
今の私はそんなに怖いだろうか。
「き、今日は用事があって」
口の中でモゴモゴと拒絶の言葉を漏らす美羽に私は自分のスマホを見せた。
それだけでみるみる目が見開かれていく。
「あの動画、ネットに流されたい?」
小声で聞くと美羽は小刻みに首を振った。
「だろうね。だったら放課後昇降口で待ってて」
私は強引に約束を取り付けると美羽の体を押しのけて廊下へと出たのだった。
蒼は相当打ちどころが悪かったのだろう、休日を挟んで登校日になってもまだ学校に姿を見せなかった。
もしかしたらそのまま不登校になってしまったのかもしれない。
美羽は相変わらず教室でひとりぼっちだったけれど、それでも毎日登校してきている。
そんなに内申点が気になっているんだろうか。
それなら最初からイジメなんてしなきゃよかったのに。
「美羽。今日の放課後遊ぼうよ」
昼休憩になったとき、ひとりでお弁当箱を持って教室を出ていこうとする美羽を呼び止めた。
美羽は私に話しかけられただけでビクリと体を震わせて青ざめた。
今の私はそんなに怖いだろうか。
「き、今日は用事があって」
口の中でモゴモゴと拒絶の言葉を漏らす美羽に私は自分のスマホを見せた。
それだけでみるみる目が見開かれていく。
「あの動画、ネットに流されたい?」
小声で聞くと美羽は小刻みに首を振った。
「だろうね。だったら放課後昇降口で待ってて」
私は強引に約束を取り付けると美羽の体を押しのけて廊下へと出たのだった。