悪事通報アプリ
「これだけで足りる?」
花乃が美羽の財布の中身を抜き取って聞いてきた。
私は首をかしげて「夕飯分のお金にはならないかも」と、答える。
本当は5千円もあれば十分遊べるのだけれど、叩けばもっと出てきそうだった。
「それならこれ使おうか」
そう言って花乃が抜き取ったのはクレジットカードだった。
「ちょっと、やめてよ!」
現金を奪われても何も言わなかった花乃が慌てだす。
「すごいじゃん。高校生でクレジットカードをもたせて貰えてるんだ?」
私は目を輝かせてそのカードを見つめた。
両親が使っているところは見たことがあるけれど、もちろん自分の分は持っていない。
確か、ひと月に使える上限金額があるはずだ。
それでも何万円という金額だから今日1日で遊ぶには十分すぎる金額だ。
「番号を教えて」
私の言葉に美羽が左右に首をふる。
「それだけは無理。絶対に」
「あっそ、それならこの動画を拡散するだけだから、別にいいよ」
花乃が美羽の財布の中身を抜き取って聞いてきた。
私は首をかしげて「夕飯分のお金にはならないかも」と、答える。
本当は5千円もあれば十分遊べるのだけれど、叩けばもっと出てきそうだった。
「それならこれ使おうか」
そう言って花乃が抜き取ったのはクレジットカードだった。
「ちょっと、やめてよ!」
現金を奪われても何も言わなかった花乃が慌てだす。
「すごいじゃん。高校生でクレジットカードをもたせて貰えてるんだ?」
私は目を輝かせてそのカードを見つめた。
両親が使っているところは見たことがあるけれど、もちろん自分の分は持っていない。
確か、ひと月に使える上限金額があるはずだ。
それでも何万円という金額だから今日1日で遊ぶには十分すぎる金額だ。
「番号を教えて」
私の言葉に美羽が左右に首をふる。
「それだけは無理。絶対に」
「あっそ、それならこの動画を拡散するだけだから、別にいいよ」