悪事通報アプリ
☆☆☆

美羽から聞き出した暗証番号は本物だった。

花乃とふたりで美羽のカードを使ってカラオケ、ボーリング、ゲームセンターで豪遊するのは最高に楽しかった。

遊んでも遊んでもお金を気にする必要はないし、好きなものを好きなだけ食べることもできた。
なによりも大好きな友達とふたりでいることが最大の楽しさになっていた。

「ねぇ花乃、私たち友達だよね?」
「当然でしょ。ずっとともだちだよ」

私達はキャハハハ! と甲高い笑い声を上げて手をつなぎ、夜の街を駆け回ったのだった。
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