悪事通報アプリ
「……私をターゲットにしてる?」
自分で呟いてゾクリを背筋が寒くなった。

でも、もうそうとしか考えられない。
運転手が誰なのか知らないけれど、確実に私を狙ってきている。

「今度は雄馬が事故だって!」
「やだ。本当に呪われてるんじゃない?」

「ってことは、次は美羽か。まぁ、仕方ないよな。あれだけ人をイジメてたんだから」

クラスメートたちがクスクスと笑ってささやきあうその声が、今の私には入ってこなかったのだった。
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