悪事通報アプリ
「もったいないけど、夢奈が疲れ切ってるからもう使わないほうがいいんだと思う」
最初にアプリについて教えてきてくれた花乃は残念そうな表情を浮かべている。
けれど私はアプリを削除した。
もう二度と、使うことはないはずだ。
「これから警察に行こう。昨日現場を見ていたのに逃げたのは、怖かったからって言えば大丈夫だと思うし……」
話しながら公園を出た。
警察署は学校の近くにあるから、いつもの道を歩き出す。
全部説明して犯人を逮捕してもらえれば、もう怖がることはない。
すべてが元通りだ。
しばらく無言で歩いて警察署の建物が見えてきたとき、美羽がこちらへ向けて歩いてくるのが見えた。
警察署へ行くために学校は通り過ぎてしまっているから、学生たちの波に逆らうように歩いている。
「あんたたち……」
最初にアプリについて教えてきてくれた花乃は残念そうな表情を浮かべている。
けれど私はアプリを削除した。
もう二度と、使うことはないはずだ。
「これから警察に行こう。昨日現場を見ていたのに逃げたのは、怖かったからって言えば大丈夫だと思うし……」
話しながら公園を出た。
警察署は学校の近くにあるから、いつもの道を歩き出す。
全部説明して犯人を逮捕してもらえれば、もう怖がることはない。
すべてが元通りだ。
しばらく無言で歩いて警察署の建物が見えてきたとき、美羽がこちらへ向けて歩いてくるのが見えた。
警察署へ行くために学校は通り過ぎてしまっているから、学生たちの波に逆らうように歩いている。
「あんたたち……」