悪事通報アプリ
☆☆☆
花乃との約束場所は学校へ行く途中にあるファミレスだった。
中へ入っていくと平日の昼前ということで、あまりお客さんの姿は多くない。
店内を見回してみると、一番奥のふたり席に花乃が座っているのが見えた。
私が近づいていくと花乃もこちらに気がついて右手を上げて見せた。
「おまたせ」
花乃に声をかけて手前の席に座る。
肩からバッグを外してソファの横に置いた。
「全然待ってないよ。なにか食べる?」
9時頃に朝ごはんを食べたばかりだから、まだお腹は減っていない。
だけどなにも頼まずに居座るわけにはいかないから、チーズケーキを頼むことにした。
花乃はメロンソーダだ。
「こうしてふたりで遊びに出るのも久しぶりだね」
注文した商品はすぐに運ばれてきて、私は小さなフォークをチーズケーキに突きさしながら言った。
「うん……ごめんね、私のせいで」
花乃を責める意味で言ったんじゃないから、慌てて「そうじゃなくて」と、左右に手を振る。
今日の花乃はずっと深刻な顔をしている。
花乃との約束場所は学校へ行く途中にあるファミレスだった。
中へ入っていくと平日の昼前ということで、あまりお客さんの姿は多くない。
店内を見回してみると、一番奥のふたり席に花乃が座っているのが見えた。
私が近づいていくと花乃もこちらに気がついて右手を上げて見せた。
「おまたせ」
花乃に声をかけて手前の席に座る。
肩からバッグを外してソファの横に置いた。
「全然待ってないよ。なにか食べる?」
9時頃に朝ごはんを食べたばかりだから、まだお腹は減っていない。
だけどなにも頼まずに居座るわけにはいかないから、チーズケーキを頼むことにした。
花乃はメロンソーダだ。
「こうしてふたりで遊びに出るのも久しぶりだね」
注文した商品はすぐに運ばれてきて、私は小さなフォークをチーズケーキに突きさしながら言った。
「うん……ごめんね、私のせいで」
花乃を責める意味で言ったんじゃないから、慌てて「そうじゃなくて」と、左右に手を振る。
今日の花乃はずっと深刻な顔をしている。