悪事通報アプリ
晴希は美羽たちのこしぎんちゃくではなかったのか。
「蒼にさせろとは言ってないじゃん!」

「どうせ同じだろ。やらせるなら日頃から万引に慣れてるヤツの方がいいじゃねぇか」

晴希がチラリと蒼へ視線を向ける。
蒼は一歩後ずさりをして、青ざめた。

手加減していたとはいえ、1度殴られているからかなり怯えているのがわかる。

「嫌なら自分でやれよ」
晴希は美羽になにも言うすきを与えずそう言い放つと、教室を出ていってしまったのだった。
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