天才ピアニストは愛しい彼女を奏でたい


すると今度は私の頬に律の手が伸びそっと撫でられた。

私は律がしたように大きくて綺麗な手を取り律を見上げながら指を口に咥えた。

「どこでこんなの覚えてきた? 妬けるな」

こんな事他の人にしたことないよ。

律は私の口の中で指を動かし、舌を掴んだ。

「んっ…」

そしてそっと指を抜かれ、今度は噛み付くようなキスが降って落とされ息がもたなくなる。

その間にブラウスのボタンを次々と外され露わになった下着をその湿った指でずらし胸を包み込むようにゆっくりと回すように揉みしだかれる。

背中に手が回りホックを外され一気に解放された私の胸の膨らみの頂点を指で摘まれた。

「あっ…」

その間もキスは止まずに、どんどん深くなっていく。

キスで溺れそうになる事なんてこれまで経験した事がない私の身体は自然とお腹の奥が反応し疼き出す。

律のキスは、本当に私を好いてると言ってるみたいなそんなキスで、甘くて官能的で抜け出せなくなりそうになる。

そして胸を弄んだその大きな手はゆっくりと身体をなぞり下の服に指がかかると下着ごとスルっとあっけなく脱がされてしまった。
< 123 / 311 >

この作品をシェア

pagetop