天才ピアニストは愛しい彼女を奏でたい
動き続ける手の反対側は私の手を包むように指を絡めて優しく握られていて、時折り親指でスリっと撫でられる。
好きだよって言ってるみたいに。
ようやくそっと唇が離れたと思えば今度は胸の頂点の蕾を咥え熱い舌で転がされる。
その間に太ももをゆっくりと這うその手は外側から内側へと割るように入ってきて脚を広げられる。
そして、ジンジンと熱を帯び既に蜜で濡れてしまっている中心の場所へとそっと律の指が触れた。
思わずピクっと反応する私の身体。
まだ入り口を触れられただけなのに、ピアノを奏でるあの指が私のそこに触れていると思っただけでおかしくなりそうだ。
蜜を手にいっぱい付けた律は私を見ながらそれを舐めた。
なんなの本当に…
律が指についた私の蜜を舐めたよ…
さすがに恥ずかし過ぎて顔を手で隠してしまう。
「隠すなよ」
そう言ってすぐに手をどかされてしまい、そのまま繋いでいた手と共に頭の上に縫い付けられた。