天才ピアニストは愛しい彼女を奏でたい
海から戻り、今度は夕陽を浴びながら外で大地のエネルギーを感じながらスパを体験する。
全身をココナッツやバニラなど数種類を混ぜたオイルで揉みほぐされ至極の時間を味わった。
その後律は部屋でピアノを弾いて留守番。
スパから戻り、ワンピースに着替えてフレンチレストランへ向かった。
ここからも海が一望できる。
テラス席で開放的な空間で海を見ながら風を感じ美味しい食事に舌鼓を打つ。
律は時折私をジッと見つめて目が合えばフッと笑う。
「なに」
「いや?」
何か言いたそう。
「なに」
「よく食べるなと思って」
そう言って笑った。
なんだよ。
「律もでしょ」
「はは、そうだな」
そして部屋に戻りお風呂に入ってベッドにダイブするや否や、ほとんど寝てないのにまた飽きもせず私を抱こうとする。
「今日はもう寝よ」
「無理」