天才ピアニストは愛しい彼女を奏でたい
律をチラッと見れば私を愛おしそうに見つめ準備をしようとしていた。
「あんまり見ないで…」
私は律の顔に手を持っていき隠そうとすると、パシっとキャッチされてそのまま私の指を舐めて見せる。
手から伝わる律の舌の熱さや動きにお腹の奥がまたジンジンと疼き始める。
「そのまま…がいい」
私はずっと思っていた事を言う。
「いいのか?」
コクっと頷いてみせる。
「嬉しい。俺も考えてたから」
「律…愛してる」
「俺も」
そう言うと、ピタっと入り口に熱を持った硬く反り立つそれをくっ付ける律。
「入れるよ」
「うん」
私は律の首の後ろに手を回す。
隔てるものが無いそれがゆっくりと入ってくる。