天才ピアニストは愛しい彼女を奏でたい
そして翌日、新幹線の都合上、夜に帰るはずだったのを急遽、飛行機で朝一帰る事に。

すると大河からメッセージが届く。

"悪い。丈慈と飛行機乗ってた。〇〇病院だと。また電源落ちる"

いや雑っ!
情報少なっ!

事故?
怪我?
襲われたとかないよな!?

そして気が気じゃないまま飛行機に乗って、空港について猛スピードで病院へ向かった。

窓口で翠の名前を告げて病室を聞く。
入院したらしい。

無事なのか!?

そして病室のドアを勢いよく開けた。

「翠!」

「律!?」

え?

ぱっと見いつもの翠だ。

「お前、救急車で運ばれたって…」

「え!? 嘘! 連絡行っちゃった!?」

「は?」

「あー、あの…ギックリ腰です…はは」

翠はそう言って、気まずそうに笑った。


< 289 / 311 >

この作品をシェア

pagetop