天才ピアニストは愛しい彼女を奏でたい
舌と指で同時に刺激されると波がせり上がってきてすぐに達してしまう。

「感度いいな」

「律だから…」

そう言えばフッと笑った律が一気に腰を沈め突き上げた。

「あっ…はぁっ!」

すぐに律動が始まり、徐々に深く激しく加速していく律の腰つき。
私を見下ろすその瞳は情炎の炎が揺らめいている。

「綺麗だ」

何度言われても恥ずかしくなる。

シーツの中は二人の熱がこもって身体がしっとりとしていく。
律のツルっとした肌が心地良い。
ピタっと触れ合ったところが熱を持つ。

「何度言ってもいい足りない。愛おしくてたまらないんだ」

ギュッと抱きしめられそこから身体を起こされ座った律の上に乗せられる。

シーツがハラっと落ちて律の逞しい身体が姿を露わにした。

いつ見ても完璧で彫刻のようだ。

「愛してる。これからもずっと」

そう言って熱いキスに溺れて、下から腰を突き上げられる。

「律っ…私もっ…私もだよっ」

打ち寄せる波に逆らいながらなんとか答える。

律はこうして出産した後の私の事も変わらず、いや前よりも増して愛を注いでくれる。



< 303 / 311 >

この作品をシェア

pagetop