天才ピアニストは愛しい彼女を奏でたい
今日は靴ズレもあるしスニーカーにする事にしたので、服装もだいぶラフだ。

たぶん昨日の律からすると彼もラフな感じで来るはず。

フード付きのパーカーにセットのパンツとスニーカー。
そしてキャップを被った。

昨日の律みたいだが、実は私もラフな格好は割と同じ感じで良くする。

そしてエントランスを出ると少し先にスポーツカーに寄りかかり携帯を見ながら昨日と同じような格好をして待っている律を発見した。

今はキャップの上からフードも被ってる。

しかし凄い車乗ってんね。
あれ、イギリスの超高級スポーツカーのアストンマー◯ンじゃん。
パパが欲しがってた。

そんな車にあんなラフな格好で乗っちゃうのね。
ははは。

「お待たせ」

声をかけると律は顔をあげた。

「はよ。急に悪いな」

「大丈夫。ピアノとベッドだけでよく生きてたね」

そう言って笑えば律もフッと笑った。

「まぁな」

そう言ってドアを開けてくれる。
内装も凄いなこりゃ。




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