天才ピアニストは愛しい彼女を奏でたい
「サイドだけ残るスタイルは避けたいよなー」

本当笑う。

「大丈夫。私の周りに美容師いるから。なんとかしてくれるはず」

「ははは。んじゃその時は頼もうかな」

なんて言って高級なお肉を次々と食べて行く。

「美味い。やっぱり日本の料理は美味いよ。食材が違う」

「わかる。私も仕事で良く海外に行くけど、やっぱり日本の料理が一番美味しいと思う」

「仕事で?」

「うん。私、秘書してるんだけど割と同行して出張行ったりするから」

「へぇ。秘書…」

ん?
なんか…

まぁ、いいか。

その後も普通に会話しながらしっかりと残さず食べた。

「はぁー満足」

「良かったね」

「ああ。こっち来てからまともな飯食ってなかったし」

「ダンボールで弁当食べてたもんね」

「ははは。ワイルドだろ」
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