天才ピアニストは愛しい彼女を奏でたい
♦︎♦︎♦︎

朝、眩しさで目が覚める。

するとちょうど良く翠からメッセージが来た。

どうやら靴ずれも大丈夫なようだ。
直ぐに俺も返事を返す。

すると大和から電話が来た。

「はい」

「はよ。車これから届くって」

「おお。わかった」

やっとだな。
これでいくらか動けるな。

朝からまたピアノを弾いて、無事に車も届いた。

特に傷もなくそのままの状態で届いて一安心だ。

そのまま車に乗ってとりあえずガソリンを入れに行く。

そんな事をしていれば昼になった。

そして早速翠に電話をしてみれば買い物に付き合ってくれるという事で、迎えに行く。

昨日は条件反射のように断ったくせに面白いやつだ。

マンションに着いてとりあえず外で待つ。

「お待たせ」

そう声をかけられて顔をあげれば、ラフな服装の翠が笑っていた。

こんな格好もするのか。
不覚にも可愛いと思ってしまう。

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