天才ピアニストは愛しい彼女を奏でたい
その後も翠に案内され家電や家具なども無事に購入する事が出来た。

ソファの前に置くテーブルなんかは、翠と好みが合っただけで何故か嬉しくなった。

クソ。
いちいち俺を見上げる顔が可愛い。

夜飯も誘うと、快く付き合ってくれてしかもめちゃくちゃ美味しい肉を食わせてくれた。

家具屋もだったけど、割と質の高い物に詳しいのだろうか?

そんな事を思いながら話をしていれば、秘書をしてると言った。
出張で海外によく同行していると。

もしかしてあの男の秘書なのか?

だからパリにいた?
仕事で?

またモヤっと胸に霧がかかったようになる。

あの男とこういう店にも来てるのか?

いかん。
切り替えろ。

今日のお礼と言ったらなんだが、俺にしかできないお礼としてピアノを翠のために弾きたいと思いマンションへ連れて行った。



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