国外追放から帰ってきた伯爵令嬢は、スタンピードをやっつけて宮廷魔術師になりましたが、平凡な生活を目指していたので、32才年下の国王陛下に婚約を迫られて困っています!!~改稿版~
戦闘開始
地響きがして目が覚めると、まだ辺りは薄暗かった。もう少しで夜が明けるのか、東の空が白み始めている。
「せ、先生!!」
「来たな」
私達2人は飛び起きて着替えると、森の中から平野を見渡した。反対側にある森の出口に木のバリケードを作ってあったが、既に壊されていた。意外と近くまで魔物が来ていることに驚きつつも、私が攻撃範囲拡大の魔術具を掴むと、ギルド長が慌ててこちらへ駆け寄って来て言った。
「お前ら、顔洗って朝食を食べてから来い。ここは、ひとまず大丈夫だから普通の生活を心がけろ。長期戦になるんだから」
「へーい」
「はい」
魔物が近くまで来ているのに、朝食なんか食べられる気がしなかった。私は顔を洗うと、先生から干し肉を受け取って囓りついていた。
「先生・・・・・・」
「考えるな。食べなきゃ生きられないんだ。生きるために食べて活躍しなさい。戦って王都を守るって決めたんだろ」
「はい・・・・・・頑張ります」
「シャルロットは頑張ってる。いつも通り、やれば大丈夫だよ」
朝食を食べ終えると、私達はローブを羽織って、戦場へ赴いた。攻撃範囲拡大の四角い箱の形をした魔術具を、首からぶら下げると戦いの体制に入った。
「ギルド長、いつでもいけます」
「おう。じゃあ、手始めに森の手前にいる魔物達に向けて魔術を放ってもらえるか?」
「了解!!」
「ファイアウィンデスト!!」
私の掌から放たれた魔術は横に伸びて、森から出てきた魔物達を一掃した。
「いいぞ!! 嬢ちゃん、スゲぇな」
「私の教え子ですから、当然です」
「下がってなさい。次はわたしがやります。水よ・・・・・・汝の祈りは私の祈り、私の願いは汝の願い・・・・・・導きたまえ!! フローズンクロスデッド!!」
ガルシア先生が精霊魔術を使うと、森の入り口から出てきた魔物に次々と氷の矢が突き刺さった。確実に仕留めていることから、先生の魔術の精度の高さが伺える。
「先生!! すごいです!!」
「こんなの朝飯前だよ・・・・・・いや、朝飯食べたけどな」
「ふふっ・・・・・・」
「よーし、お前ら冗談言う元気があるんだったら、もう一踏ん張りしてもらおうか」
「「・・・・・・」」
それから2週間。私達は魔物を屠り続けたのだった。
「せ、先生!!」
「来たな」
私達2人は飛び起きて着替えると、森の中から平野を見渡した。反対側にある森の出口に木のバリケードを作ってあったが、既に壊されていた。意外と近くまで魔物が来ていることに驚きつつも、私が攻撃範囲拡大の魔術具を掴むと、ギルド長が慌ててこちらへ駆け寄って来て言った。
「お前ら、顔洗って朝食を食べてから来い。ここは、ひとまず大丈夫だから普通の生活を心がけろ。長期戦になるんだから」
「へーい」
「はい」
魔物が近くまで来ているのに、朝食なんか食べられる気がしなかった。私は顔を洗うと、先生から干し肉を受け取って囓りついていた。
「先生・・・・・・」
「考えるな。食べなきゃ生きられないんだ。生きるために食べて活躍しなさい。戦って王都を守るって決めたんだろ」
「はい・・・・・・頑張ります」
「シャルロットは頑張ってる。いつも通り、やれば大丈夫だよ」
朝食を食べ終えると、私達はローブを羽織って、戦場へ赴いた。攻撃範囲拡大の四角い箱の形をした魔術具を、首からぶら下げると戦いの体制に入った。
「ギルド長、いつでもいけます」
「おう。じゃあ、手始めに森の手前にいる魔物達に向けて魔術を放ってもらえるか?」
「了解!!」
「ファイアウィンデスト!!」
私の掌から放たれた魔術は横に伸びて、森から出てきた魔物達を一掃した。
「いいぞ!! 嬢ちゃん、スゲぇな」
「私の教え子ですから、当然です」
「下がってなさい。次はわたしがやります。水よ・・・・・・汝の祈りは私の祈り、私の願いは汝の願い・・・・・・導きたまえ!! フローズンクロスデッド!!」
ガルシア先生が精霊魔術を使うと、森の入り口から出てきた魔物に次々と氷の矢が突き刺さった。確実に仕留めていることから、先生の魔術の精度の高さが伺える。
「先生!! すごいです!!」
「こんなの朝飯前だよ・・・・・・いや、朝飯食べたけどな」
「ふふっ・・・・・・」
「よーし、お前ら冗談言う元気があるんだったら、もう一踏ん張りしてもらおうか」
「「・・・・・・」」
それから2週間。私達は魔物を屠り続けたのだった。