国外追放から帰ってきた伯爵令嬢は、スタンピードをやっつけて宮廷魔術師になりましたが、平凡な生活を目指していたので、32才年下の国王陛下に婚約を迫られて困っています!!~改稿版~
修練と習得
「魔術書を借りたい?」
「はい。上手くなりたいんです」
教師塔にいたガルシア先生は、明日ある少テストの準備していたのか、机の上にある用紙をまとめていた。
「シャルロット、お前の得意魔術は何だ?」
「えっと、火と風それから土魔術です」
「そうか・・・・・・それなら、これをやろう」
ガルシア先生は、引き出しから少し太めのロウソクを二本取り出すと、私に差し出した。
「・・・・・・これは?」
「魔術は、一朝一夕で出来るようなものでは無い。何度も修練を積み重ねて、やっと出来るようになるものなんだ。魔術書を貸してもいいが、本を読んだからといって、出来るようなものでもない」
「それでロウソクですか?」
「魔術は、魔力量が多ければ多いほど習得するのが大変なんだ。これを使って、魔術調整方法を学んで欲しい」
「??」
「やってみようか? こうだ」
ガルシア先生は、ロウソクの上に小さなボールを載せると、もう片方のロウソクを三メートル先の机に固定した。再び戻ってくると、ロウソクに手をかざして呪文を唱えていた。
「風の精霊よ、我に力を・・・・・・ウィンドショット」
ガルシア先生の放った魔術は、手前のロウソクのボールを押し出すと、もう片方のロウソクの上にボールを載せた。
「うそ・・・・・・すごい」
「これなら、自室でも出来るだろう。でも危ないから、なるべく外でやってくれ」
「分かりました。ありがとうございます、ガルシア先生」
「よかったですね、シャルロット様」
「ええ。リューン、ここまで連れて来てくれてありがとう」
私はリューンにお礼を言うと、魔術の練習をするために中庭へ下りたのだった。
「はい。上手くなりたいんです」
教師塔にいたガルシア先生は、明日ある少テストの準備していたのか、机の上にある用紙をまとめていた。
「シャルロット、お前の得意魔術は何だ?」
「えっと、火と風それから土魔術です」
「そうか・・・・・・それなら、これをやろう」
ガルシア先生は、引き出しから少し太めのロウソクを二本取り出すと、私に差し出した。
「・・・・・・これは?」
「魔術は、一朝一夕で出来るようなものでは無い。何度も修練を積み重ねて、やっと出来るようになるものなんだ。魔術書を貸してもいいが、本を読んだからといって、出来るようなものでもない」
「それでロウソクですか?」
「魔術は、魔力量が多ければ多いほど習得するのが大変なんだ。これを使って、魔術調整方法を学んで欲しい」
「??」
「やってみようか? こうだ」
ガルシア先生は、ロウソクの上に小さなボールを載せると、もう片方のロウソクを三メートル先の机に固定した。再び戻ってくると、ロウソクに手をかざして呪文を唱えていた。
「風の精霊よ、我に力を・・・・・・ウィンドショット」
ガルシア先生の放った魔術は、手前のロウソクのボールを押し出すと、もう片方のロウソクの上にボールを載せた。
「うそ・・・・・・すごい」
「これなら、自室でも出来るだろう。でも危ないから、なるべく外でやってくれ」
「分かりました。ありがとうございます、ガルシア先生」
「よかったですね、シャルロット様」
「ええ。リューン、ここまで連れて来てくれてありがとう」
私はリューンにお礼を言うと、魔術の練習をするために中庭へ下りたのだった。