不器用な灯火
そのあと、わたしたちは久登の家に帰ると、お互いシャワーを浴びた。
そして、2人ベッドに並んで座ったのだが、変に緊張してしまい、不思議な雰囲気になってしまった。
「本当に、、、俺でいいのか?」
久登が恐る恐る訊いてくる。
わたしは頷くと、「、、、うん。」と返事をした。
すると、久登がわたしの手を握ってきた。
緊張で手汗が滲む。
そして久登がキスをしてこようとしたので、わたしは慌てて「ちょっと待って!」と言った。
「電気、、、消してほしい。」
「あ、あぁ。分かった」
久登は一瞬驚きながら、電気の紐を引き、電気を消してくれた。
そして、わたしの頭を支えながら、そっとベッドに寝かせてくれた。
覆いかぶさる久登は、わたしに優しい声で「怖いか?」と尋ねる。
わたしは首を横に振ると「怖くない。」と言い、久登の首に腕を回した。
唇を重ね、少しずつ深くなっていくキス。
久登はわたしの服に優しく手を入れると、ブラホックを外そうとした。
しかし、なかなか上手く外れず、お互いにクスクス笑ってしまう。
「もう。」
「ごめん。」
わたしは自分でホックを外すと、わたしたちはお互いに服を脱がしあい、裸になった。
月明かりがわたしたちの影をありのままに写し出していた。