【完結】皇帝陛下の軍師寵姫

73 アレだぁぁ!

エストの病院にかかり、夏風邪だと診断された私は2、3日で元気を取り戻していた。

そして、猛烈に思った。
アレが食べたい!と。

アレとは?

そう、ズバリ、()()()である!

この世界にはカレーという食べ物は無い。
が、どうしても食べたい!
なので、自分で作る事にした。

確かにこの世界にカレーは無いが、カレースパイスの基礎となる三つのスパイスがあった。

コリアンダー、ターメリック、クミン、である。

それに、さらに、シナモン、カルダモン、ベイリーブス、クローブ、山椒、レッドペッパー、コショウ、サフラン、を混ぜてカレーの風味や香りを演出する。

そうして、エドバ城の調理場を借りて私のカレー作りが始まった。

カレールゥはスパイスで代用して、後は普通通りに作ればOKである。

カレーライスが出来上がって、城のみんなに振る舞った。

「美味しい!」
「色は微妙だけど、うめぇなぁ!」
「これは美味しいですな!」
「不思議な味だ!
少しピリ辛なのが良い!」
「おいしー!」

もちろん、カレーは大好評で、エッティの街にカレー店を出店する事が決まった。

メニューは以下の通り。

トマトカレー
ナスカレー
ズッキーニカレー
おくらカレー
ほうれん草カレー
たけのこカレー
蓮根カレー
大根カレー
白菜カレー
カボチャカレー
イカカレー
ホタテカレー
厚揚げカレー

だ。

エッティの街のカレー店には超・長蛇の列が毎日出来、エッティはますます食の街として栄えたのだった。
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