【完結】こっそり料理してる事がバレて、ガイコツ王子と政略結婚させられました。あれれ?私の料理でふっくらされたら、普通にかっこいい???
11 後宮事件簿①
朝私が目覚めると、ガイコツ王子の姿は無かった…
あれでよかったのだろうか…?
私にはどうすれば良いか分からなかった…
ガイコツ王子の事は嫌いじゃない。
だけど、男として見られるか?と問われれば、私は沈黙するしか無いだろう。
それから、3日間ガイコツ王子が私の部屋に来る事は無かった。
♦︎♦︎♦︎
「そういえば最近はガイコツ…シャルナーク様はお見えになりませんねぇ…」
ナタリーがつまらなそうに言う。
「きっとご政務がお忙しいのよ。」
私は言い、その日はレタスのチャーハンを作った。
食べてくれる人が1人減ると、張り合いというものが無いものだ。
そんな考えがふと、よぎった。
そんな中、ある事件が後宮で起こった。
侍女のポーラが私にその事件の概要を説明してくれた。
「えぇぇぇぇぇ!?
後宮で殺人事件!?」
「え、えぇ、そうなんです…
亡くなったのは、チューリップの後宮のセリーナ様ですから…
それはもう大騒ぎになっていて。
噂では、シャルナーク様とゼンリュート様が事件解決にあたっているとか…
だけど、犯人の目星は全くついていないそうです。」
ゼンリュート様と言えば第5王子である。
確か王子達はそれぞれ、母親が一緒だったり、違ったりするらしく、第1王子のザルトハック様と第2王子のシャルナーク様、第5王子のゼンリュート様は同じ母親のはずだ。
ゼンリュート様は後宮や本城の人事や総括を政務としており、それで今回の事件にもあたっているのだろう。
「それで?
詳しい状況は???」
「いえ、そこまでは私の情報では…」
「毒殺だ…」
ガイコツ王子の声がして、開いていた扉の側に立っているのが見えた。
「シャルナーク様…!
お久しぶりのお越しで…!」
「あぁ、久しいな。」
そう言うシャルナーク様は少しふっくらされ、顔は相変わらず白いが、病人のような白さでは無かった。
「しかし、何の毒なのか?
誰が毒を盛ったのか?
さっぱり分からぬよ。」
シャルナーク様は肩をすくめた。
「何故毒殺だと分かるのですか?」
「セリーナはチョコレート菓子を食べて死んでおった。
死体の側にチョコレートの包み紙が散らばっていたから、間違いない。
だが…
全て食べられており、死体解剖するしか毒物を判定する手段は無いだろう。」
「まぁ…!
容疑者は…?」
「さぁな、セリーナは第3王子ローズリートのお気に入りで、恨みに思うおなごは山ほど居ろうな。
それより、何か無いか?
腹が減ったわ。」
「うふふ。
レタスチャーハンがございますわよ。」
私はレタスチャーハンを器に盛った。
あれでよかったのだろうか…?
私にはどうすれば良いか分からなかった…
ガイコツ王子の事は嫌いじゃない。
だけど、男として見られるか?と問われれば、私は沈黙するしか無いだろう。
それから、3日間ガイコツ王子が私の部屋に来る事は無かった。
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「そういえば最近はガイコツ…シャルナーク様はお見えになりませんねぇ…」
ナタリーがつまらなそうに言う。
「きっとご政務がお忙しいのよ。」
私は言い、その日はレタスのチャーハンを作った。
食べてくれる人が1人減ると、張り合いというものが無いものだ。
そんな考えがふと、よぎった。
そんな中、ある事件が後宮で起こった。
侍女のポーラが私にその事件の概要を説明してくれた。
「えぇぇぇぇぇ!?
後宮で殺人事件!?」
「え、えぇ、そうなんです…
亡くなったのは、チューリップの後宮のセリーナ様ですから…
それはもう大騒ぎになっていて。
噂では、シャルナーク様とゼンリュート様が事件解決にあたっているとか…
だけど、犯人の目星は全くついていないそうです。」
ゼンリュート様と言えば第5王子である。
確か王子達はそれぞれ、母親が一緒だったり、違ったりするらしく、第1王子のザルトハック様と第2王子のシャルナーク様、第5王子のゼンリュート様は同じ母親のはずだ。
ゼンリュート様は後宮や本城の人事や総括を政務としており、それで今回の事件にもあたっているのだろう。
「それで?
詳しい状況は???」
「いえ、そこまでは私の情報では…」
「毒殺だ…」
ガイコツ王子の声がして、開いていた扉の側に立っているのが見えた。
「シャルナーク様…!
お久しぶりのお越しで…!」
「あぁ、久しいな。」
そう言うシャルナーク様は少しふっくらされ、顔は相変わらず白いが、病人のような白さでは無かった。
「しかし、何の毒なのか?
誰が毒を盛ったのか?
さっぱり分からぬよ。」
シャルナーク様は肩をすくめた。
「何故毒殺だと分かるのですか?」
「セリーナはチョコレート菓子を食べて死んでおった。
死体の側にチョコレートの包み紙が散らばっていたから、間違いない。
だが…
全て食べられており、死体解剖するしか毒物を判定する手段は無いだろう。」
「まぁ…!
容疑者は…?」
「さぁな、セリーナは第3王子ローズリートのお気に入りで、恨みに思うおなごは山ほど居ろうな。
それより、何か無いか?
腹が減ったわ。」
「うふふ。
レタスチャーハンがございますわよ。」
私はレタスチャーハンを器に盛った。