【完結】こっそり料理してる事がバレて、ガイコツ王子と政略結婚させられました。あれれ?私の料理でふっくらされたら、普通にかっこいい???
12 後宮事件簿②
「おぉ、これは…!?
レタスがシャキシャキで美味い!
この粒々のは何だ?」
ガイコツ王子が尋ねる。
「それは、《《お米》》という食べ物にございますよ。
異界では、それを主食にする場所もあるとか、無いとか…」
「異界?
そなたはたまに不思議な事を言い出すな。
異界の事など誰も分からぬだろうに。」
「そ、そ、それで!
亡くなったセリーナ様ですが…
第3王子ローズリート様の惻妃様であったのですよね?」
「そうだ。
ローズリートは俺たち兄弟の中でも女に手が早いので有名でな。
正妃も作らずに後宮のおなごをはべらしているらしい。
そんなローズリートの最近のお気に入りがセリーナだ。
まぁ、恨むとしたら、同じ惻妃の誰かだとは思うが…」
ガイコツ王子は言う。
「チョコレートを持ってきたのは誰なのですか?」
「それが、分からぬのよ。
誰に聞いても知らぬ、という。」
「うーーーん…」
「それにしても美味いな!
このチャーハンとやら!
不思議な香ばしい香りもする…」
「あぁ…ごま油で炒めたからでございましょう。
シャルナーク様、明日ローズリート様とお話したいのですが…」
「そ、それは…
ダメだ…」
「何故ですか?
私もシャルナーク様の事件解決にお力添えしたいのです!」
私は言う。
「ローズリートは…
兄弟の中でも最も美しいと評判だ…
それに手も早いし…
いや、俺はヤキモチを焼いている訳では決して無いぞ!!!」
ヤキモチか…
「流石に兄上の奥方には手を出さないのでは?
それに、私は別にそのような気は…」
私は言ってみる。
「うーん…
わかった、明日連れてくる…」
ガイコツ王子は仕方なくそう答えた。
♦︎♦︎♦︎
翌日、ガイコツ王子とローズリート様がお越しになった。
「こっちが、弟のローズリートだ。
ローズリート、俺の妃のエレナだ。」
「へぇ…
兄さんの嫁になるというから、すごい人を想像していましたが、お美しい方ですね。ニコッ
よろしくお見知りおきを。
ローズリートです。」
彼は優雅な仕草で私の手の甲に口づけた。
ガイコツ王子の眉間に皺がよる。
「どうぞ、ローズリート様、ソファに。
シャルナーク様も。
して、事件に進展はありましたか?」
私は2人がソファに座るのを見て尋ねた。
「あ、あぁ…
それが…
死体からは、毒物が発見されなかったのだ…」
ガイコツ王子が困り気味に言う。
「ふぅむ。
そうですか。
ローズリート様、セリーナ様について教えていただけませんか?」
「えぇ、教えると言っても僕も彼女をそこまで深く知っているかどうか…」
ローズリート様は紅茶を一口飲んだ。
レタスがシャキシャキで美味い!
この粒々のは何だ?」
ガイコツ王子が尋ねる。
「それは、《《お米》》という食べ物にございますよ。
異界では、それを主食にする場所もあるとか、無いとか…」
「異界?
そなたはたまに不思議な事を言い出すな。
異界の事など誰も分からぬだろうに。」
「そ、そ、それで!
亡くなったセリーナ様ですが…
第3王子ローズリート様の惻妃様であったのですよね?」
「そうだ。
ローズリートは俺たち兄弟の中でも女に手が早いので有名でな。
正妃も作らずに後宮のおなごをはべらしているらしい。
そんなローズリートの最近のお気に入りがセリーナだ。
まぁ、恨むとしたら、同じ惻妃の誰かだとは思うが…」
ガイコツ王子は言う。
「チョコレートを持ってきたのは誰なのですか?」
「それが、分からぬのよ。
誰に聞いても知らぬ、という。」
「うーーーん…」
「それにしても美味いな!
このチャーハンとやら!
不思議な香ばしい香りもする…」
「あぁ…ごま油で炒めたからでございましょう。
シャルナーク様、明日ローズリート様とお話したいのですが…」
「そ、それは…
ダメだ…」
「何故ですか?
私もシャルナーク様の事件解決にお力添えしたいのです!」
私は言う。
「ローズリートは…
兄弟の中でも最も美しいと評判だ…
それに手も早いし…
いや、俺はヤキモチを焼いている訳では決して無いぞ!!!」
ヤキモチか…
「流石に兄上の奥方には手を出さないのでは?
それに、私は別にそのような気は…」
私は言ってみる。
「うーん…
わかった、明日連れてくる…」
ガイコツ王子は仕方なくそう答えた。
♦︎♦︎♦︎
翌日、ガイコツ王子とローズリート様がお越しになった。
「こっちが、弟のローズリートだ。
ローズリート、俺の妃のエレナだ。」
「へぇ…
兄さんの嫁になるというから、すごい人を想像していましたが、お美しい方ですね。ニコッ
よろしくお見知りおきを。
ローズリートです。」
彼は優雅な仕草で私の手の甲に口づけた。
ガイコツ王子の眉間に皺がよる。
「どうぞ、ローズリート様、ソファに。
シャルナーク様も。
して、事件に進展はありましたか?」
私は2人がソファに座るのを見て尋ねた。
「あ、あぁ…
それが…
死体からは、毒物が発見されなかったのだ…」
ガイコツ王子が困り気味に言う。
「ふぅむ。
そうですか。
ローズリート様、セリーナ様について教えていただけませんか?」
「えぇ、教えると言っても僕も彼女をそこまで深く知っているかどうか…」
ローズリート様は紅茶を一口飲んだ。