【完結】こっそり料理してる事がバレて、ガイコツ王子と政略結婚させられました。あれれ?私の料理でふっくらされたら、普通にかっこいい???
14 後宮事件簿④
「どう言う事だ?
俺たちにも分かるように説明してくれ。」
ガイコツ王子が言う。
「その前に…
一つだけローズリート様に確認したい点が御座います。」
「?
一体何ですか?」
「セリーナ様はもしや、低血糖という病だったのではありませんか?」
私は尋ねる。
いや、そう確信していた。
「そうです…!
しかし、何故あなたがそれを…?
僕は話して居ないはずですし…」
「低血糖とは何ですの?」
ローズリート様とナタリーが交互に言う。
「低血糖とは、身体の中の糖分、つまり、血糖値が下がる事によって意識障害や、重篤な場合には死に至る病です。
低血糖気味の人はいつも甘い物を食べたり飲んだりして、血糖値が下がるのを防いでいるのですよ。」
私は説明する。
「なるほど、それで、セリーナの寝室にはチョコレート菓子があったのか。」
ガイコツ王子が言う。
「おっしゃる通りです。
しかし、このチョコレート、普通のチョコレートとは違っております。
もちろん、毒は入っておりませんが、低血糖の人には毒になり得るのです。
結論から言います。
このチョコレートの砂糖は天然甘味という血糖値が上がらない特殊な砂糖なのでございます。」
「天然甘味…?」
「とうもろこしなどの植物から取れる、甘味はあるけど、糖分にならない、ダイエット向きの砂糖ですわ。
セリーナ様はおそらくこう言われました。
『低血糖の発作が起きたらこれを食べてね。』と…
しかし、天然甘味で作られたこのチョコレートは血糖値を上げませんから…
食べても低血糖は治らないわけです。
そして、意識障害を起こし亡くなられた…
これが、この事件の悲しい真相にございます。
そして、おそらく私の調べでは、セリーナ様の低血糖を知って居たのは、ダリア様だけに御座います。
つまり、犯人はダリア様かと…」
「なるほど!
ダリアか!」
ガイコツ王子とゼンリュート様はダリア様を捕らえに立ちあがろうとする。
しかし、それを私はやんわり制した。
「何だ?
まだ何かあるのか?」
訝しげなガイコツ王子。
「しかし、この事件の真犯人はやはりローズリート様かと思われます。
次から次に姫君達を弄んだ罪は…もしかしたらダリア様よりも重いかもしれませんね。」
私は最後にそう締め括った。
「エレナ姫…
確かに僕の行いが招いた事です。
ありがとうございます。
目が覚めましたよ…
そろそろ本気で恋愛しなくてはなりませんね。
あなたのような聡明で美しい方と…」
どうやら、ローズリート様の女好きは筋金入りのようである。
こうして、悲しい悲しいチョコレート殺人事件は幕を閉じたのだった。
俺たちにも分かるように説明してくれ。」
ガイコツ王子が言う。
「その前に…
一つだけローズリート様に確認したい点が御座います。」
「?
一体何ですか?」
「セリーナ様はもしや、低血糖という病だったのではありませんか?」
私は尋ねる。
いや、そう確信していた。
「そうです…!
しかし、何故あなたがそれを…?
僕は話して居ないはずですし…」
「低血糖とは何ですの?」
ローズリート様とナタリーが交互に言う。
「低血糖とは、身体の中の糖分、つまり、血糖値が下がる事によって意識障害や、重篤な場合には死に至る病です。
低血糖気味の人はいつも甘い物を食べたり飲んだりして、血糖値が下がるのを防いでいるのですよ。」
私は説明する。
「なるほど、それで、セリーナの寝室にはチョコレート菓子があったのか。」
ガイコツ王子が言う。
「おっしゃる通りです。
しかし、このチョコレート、普通のチョコレートとは違っております。
もちろん、毒は入っておりませんが、低血糖の人には毒になり得るのです。
結論から言います。
このチョコレートの砂糖は天然甘味という血糖値が上がらない特殊な砂糖なのでございます。」
「天然甘味…?」
「とうもろこしなどの植物から取れる、甘味はあるけど、糖分にならない、ダイエット向きの砂糖ですわ。
セリーナ様はおそらくこう言われました。
『低血糖の発作が起きたらこれを食べてね。』と…
しかし、天然甘味で作られたこのチョコレートは血糖値を上げませんから…
食べても低血糖は治らないわけです。
そして、意識障害を起こし亡くなられた…
これが、この事件の悲しい真相にございます。
そして、おそらく私の調べでは、セリーナ様の低血糖を知って居たのは、ダリア様だけに御座います。
つまり、犯人はダリア様かと…」
「なるほど!
ダリアか!」
ガイコツ王子とゼンリュート様はダリア様を捕らえに立ちあがろうとする。
しかし、それを私はやんわり制した。
「何だ?
まだ何かあるのか?」
訝しげなガイコツ王子。
「しかし、この事件の真犯人はやはりローズリート様かと思われます。
次から次に姫君達を弄んだ罪は…もしかしたらダリア様よりも重いかもしれませんね。」
私は最後にそう締め括った。
「エレナ姫…
確かに僕の行いが招いた事です。
ありがとうございます。
目が覚めましたよ…
そろそろ本気で恋愛しなくてはなりませんね。
あなたのような聡明で美しい方と…」
どうやら、ローズリート様の女好きは筋金入りのようである。
こうして、悲しい悲しいチョコレート殺人事件は幕を閉じたのだった。