【完結】こっそり料理してる事がバレて、ガイコツ王子と政略結婚させられました。あれれ?私の料理でふっくらされたら、普通にかっこいい???
16 にんじんが!
何故かローズリート様まで私の料理を食べに来るようになり、私は毎日毎日料理三昧だった。
それは好きだから良いのだが。
ガイコツ王子はその日とても不機嫌だった。
好物の肉じゃがを出しても…
「にんじんが俺を馬鹿にしている!」
などと言い出す始末。
みんな呆れ果てて、ガイコツ王子の機嫌を取るのをやめてしまった。
なんだかんだ文句を言いながらも肉じゃがを食べるガイコツ王子。
その時、ふと、私は気づいた。
「あら?
シャルナーク様…」
「なんだ、今日もガイコツだと言いたいのか!?」
「いつまで機嫌が悪いんですかっ!
人がせっかく褒めようとしているのに!」
「はぁ?
俺に褒めるところなど無いだろう?
ローズリートとは違うのだぞ…」
なぜ、そこでローズリート様が出てくるのか分からないが、私はガイコツ王子の手を取り洗面所に連れていった。
「なっ!
て、手など握りおって…!
そなたも小悪魔よのぉ…!」
悪代官みたいなセリフを言うガイコツ王子に、私は言った。
「何かに気がつきませんか?」
「…………。
洗面所だな。」
「違います。
鏡の中です。」
「…………。
俺とそなたが映っておる。」
「違いますってば。」
「なんだ?
鏡は鏡じゃ無いか!
まさか俺の顔に異変があるわけでも…
え…?
唇に色が…」
ガイコツ王子はハッとした。
「そうです。
やっと正解しましたわね。
ふふふ。」
そう言って笑う私をガイコツ王子はおずおずと抱きしめた。
「…ありがとう。
やはりそなたは俺の救いの女神だ…」
私はそっとはガイコツ王子の背中に手を回した。
その後ガイコツ王子は30分は鏡を見ていた。
紫色の唇にうっすらピンクが入り込んでいるのだ。
まだ、唇はふっくらとはいかず、皺がれているが、それもいずれは…!
ガイコツ王子は肉じゃがをおかわりした!
とにかく料理を食べる事だ!
そう思ったらしい。
そして、ルンルンで私のの部屋から帰っていくと、ローズリート様が入れ替わりで部屋に入ってこられた。
「ローズリート様…」
「何ですか?
何か言いたげですね?」
ローズリート様はすぐに察知した。
「やはり、私はシャルナーク様な妃ですので…
あまりローズリート様と仲良くしては…」
ガイコツ王子はにんじんにキレていたし…
「それは、兄さんに遠慮しているだけでは?
僕はあなたが好きです。
と言ってしまえば、また軽く口説いている、と思われそうですが…
あなたのためならば、この王宮から追放されても構わない。
僕の気持ちはそうです。
それだけは信じてください。
あのガイコツを選ぶのか?僕を選ぶのか?
気長に待って居ますよ。エレナ。」
そう言って私の頬に口付けすると、その日ローズリート様はすぐに帰って行かれた。
それは好きだから良いのだが。
ガイコツ王子はその日とても不機嫌だった。
好物の肉じゃがを出しても…
「にんじんが俺を馬鹿にしている!」
などと言い出す始末。
みんな呆れ果てて、ガイコツ王子の機嫌を取るのをやめてしまった。
なんだかんだ文句を言いながらも肉じゃがを食べるガイコツ王子。
その時、ふと、私は気づいた。
「あら?
シャルナーク様…」
「なんだ、今日もガイコツだと言いたいのか!?」
「いつまで機嫌が悪いんですかっ!
人がせっかく褒めようとしているのに!」
「はぁ?
俺に褒めるところなど無いだろう?
ローズリートとは違うのだぞ…」
なぜ、そこでローズリート様が出てくるのか分からないが、私はガイコツ王子の手を取り洗面所に連れていった。
「なっ!
て、手など握りおって…!
そなたも小悪魔よのぉ…!」
悪代官みたいなセリフを言うガイコツ王子に、私は言った。
「何かに気がつきませんか?」
「…………。
洗面所だな。」
「違います。
鏡の中です。」
「…………。
俺とそなたが映っておる。」
「違いますってば。」
「なんだ?
鏡は鏡じゃ無いか!
まさか俺の顔に異変があるわけでも…
え…?
唇に色が…」
ガイコツ王子はハッとした。
「そうです。
やっと正解しましたわね。
ふふふ。」
そう言って笑う私をガイコツ王子はおずおずと抱きしめた。
「…ありがとう。
やはりそなたは俺の救いの女神だ…」
私はそっとはガイコツ王子の背中に手を回した。
その後ガイコツ王子は30分は鏡を見ていた。
紫色の唇にうっすらピンクが入り込んでいるのだ。
まだ、唇はふっくらとはいかず、皺がれているが、それもいずれは…!
ガイコツ王子は肉じゃがをおかわりした!
とにかく料理を食べる事だ!
そう思ったらしい。
そして、ルンルンで私のの部屋から帰っていくと、ローズリート様が入れ替わりで部屋に入ってこられた。
「ローズリート様…」
「何ですか?
何か言いたげですね?」
ローズリート様はすぐに察知した。
「やはり、私はシャルナーク様な妃ですので…
あまりローズリート様と仲良くしては…」
ガイコツ王子はにんじんにキレていたし…
「それは、兄さんに遠慮しているだけでは?
僕はあなたが好きです。
と言ってしまえば、また軽く口説いている、と思われそうですが…
あなたのためならば、この王宮から追放されても構わない。
僕の気持ちはそうです。
それだけは信じてください。
あのガイコツを選ぶのか?僕を選ぶのか?
気長に待って居ますよ。エレナ。」
そう言って私の頬に口付けすると、その日ローズリート様はすぐに帰って行かれた。