【完結】こっそり料理してる事がバレて、ガイコツ王子と政略結婚させられました。あれれ?私の料理でふっくらされたら、普通にかっこいい???
18 夢のように
ガイコツ王子は気を失ってしまったので、私の部屋のベッドで様子を見る事にした。
多分どこも異常は無いだろうが、一応医師を呼んでおいた。
「いえ、どこも異常はございませんよ?
それより、以前から比べると遥かに栄養が増しておられます。
一体どんな薬を飲んだのかと…?」
医師は不思議そうに首を傾げる。
「ま、まぁ、人間自己治癒能力というものがありますから…!」
私は適当に誤魔化して医師を帰らせた。
少しして、ガイコツ王子が目を覚ました。
「ん…
エレナ…」
「大丈夫で御座いますか?」
「夢を見て居たのだ…
髪の毛が生えてそなたと笑い合っている夢を…」
「それは…
現実に御座いますよ。
ほら。」
私は手鏡をガイコツ王子に渡した。
「おぉぉおぉぉぉ…
夢は誠であったか…!」
ガイコツ王子は一筋の涙を流しそう言った。
「えぇ。
私と笑い合っていたのも、きっと夢ではなくなるでしょう…
シャルナーク様、泣かないでください…」
「な、な、泣いてなどおらぬぞ。」
「はいはい。
それよりも、お腹は空きませんか?
夜食を一緒に作ろうかと…」
「…《《一緒に》》?」
戸惑っているガイコツ王子に、私は尋ねる。
「えぇ、たまには一緒に作るのも良いでしょう?」
「そなた、料理となると鬼になるでは無いか…」
責めるような目で見つめてくるガイコツ王子。
こう見ると、顔は随分整っている。
「そ、そ、そんな事ございませんわ!
きょ、今日は、ほら、シャルナーク様からいただいた卵焼き器で卵焼きを作ろうと思ってますのよ。」
私は優しく言ってみる。
「怒鳴らぬか…?」
「えぇ、怒鳴りませんとも…」
間違え無ければ、ね。
そして、2人でだし巻き卵焼き作りが始まった。
「まずは、出汁と醤油で作る方法もありますが、今日は面倒なのでめんつゆで作ります!」
「メンツユ!
なるほど、よくわからないが、便利なのだな!?」
「その通りです!
では、まず、めんつゆと卵を混ぜます。
この時菜箸という物で、縦に切るように混ぜます。
やってみてください。」
「こうか!?」
「ふむふむ、中々良いですよ!」
そして、焼く場面になった。
「良いですか?
さっき私がやったように卵を巻いていくだけです。」
「そう簡単に言われてもなぁ…
おぉ、卵が固まった!
まずい!
巻けぬぞ!」
「えぇい!
何をやっているんです!
気合いで巻くんです!
さぁ、巻けたら次の卵液を…!
何やってるんですかぁぁ!!
油は適宜塗ると言ったでしょ!?」
そんな感じでドタバタやって、やっとだし巻き卵焼きが出来上がった。
「やはり、鬼ではないか!」
「まぁまぁ、食べましょう。
あら、シャルナーク様って金髪だったのですね!」
私は光を浴びた髪(うぶ毛)を見て、今更ながら気づいた。
「あぁ。もうガイコツとは言わせぬぞ!」
私たちは笑い合って卵焼きを食べた。
シャルナーク様の夢の中のように…
多分どこも異常は無いだろうが、一応医師を呼んでおいた。
「いえ、どこも異常はございませんよ?
それより、以前から比べると遥かに栄養が増しておられます。
一体どんな薬を飲んだのかと…?」
医師は不思議そうに首を傾げる。
「ま、まぁ、人間自己治癒能力というものがありますから…!」
私は適当に誤魔化して医師を帰らせた。
少しして、ガイコツ王子が目を覚ました。
「ん…
エレナ…」
「大丈夫で御座いますか?」
「夢を見て居たのだ…
髪の毛が生えてそなたと笑い合っている夢を…」
「それは…
現実に御座いますよ。
ほら。」
私は手鏡をガイコツ王子に渡した。
「おぉぉおぉぉぉ…
夢は誠であったか…!」
ガイコツ王子は一筋の涙を流しそう言った。
「えぇ。
私と笑い合っていたのも、きっと夢ではなくなるでしょう…
シャルナーク様、泣かないでください…」
「な、な、泣いてなどおらぬぞ。」
「はいはい。
それよりも、お腹は空きませんか?
夜食を一緒に作ろうかと…」
「…《《一緒に》》?」
戸惑っているガイコツ王子に、私は尋ねる。
「えぇ、たまには一緒に作るのも良いでしょう?」
「そなた、料理となると鬼になるでは無いか…」
責めるような目で見つめてくるガイコツ王子。
こう見ると、顔は随分整っている。
「そ、そ、そんな事ございませんわ!
きょ、今日は、ほら、シャルナーク様からいただいた卵焼き器で卵焼きを作ろうと思ってますのよ。」
私は優しく言ってみる。
「怒鳴らぬか…?」
「えぇ、怒鳴りませんとも…」
間違え無ければ、ね。
そして、2人でだし巻き卵焼き作りが始まった。
「まずは、出汁と醤油で作る方法もありますが、今日は面倒なのでめんつゆで作ります!」
「メンツユ!
なるほど、よくわからないが、便利なのだな!?」
「その通りです!
では、まず、めんつゆと卵を混ぜます。
この時菜箸という物で、縦に切るように混ぜます。
やってみてください。」
「こうか!?」
「ふむふむ、中々良いですよ!」
そして、焼く場面になった。
「良いですか?
さっき私がやったように卵を巻いていくだけです。」
「そう簡単に言われてもなぁ…
おぉ、卵が固まった!
まずい!
巻けぬぞ!」
「えぇい!
何をやっているんです!
気合いで巻くんです!
さぁ、巻けたら次の卵液を…!
何やってるんですかぁぁ!!
油は適宜塗ると言ったでしょ!?」
そんな感じでドタバタやって、やっとだし巻き卵焼きが出来上がった。
「やはり、鬼ではないか!」
「まぁまぁ、食べましょう。
あら、シャルナーク様って金髪だったのですね!」
私は光を浴びた髪(うぶ毛)を見て、今更ながら気づいた。
「あぁ。もうガイコツとは言わせぬぞ!」
私たちは笑い合って卵焼きを食べた。
シャルナーク様の夢の中のように…