【完結】こっそり料理してる事がバレて、ガイコツ王子と政略結婚させられました。あれれ?私の料理でふっくらされたら、普通にかっこいい???
23 後宮事件簿⑤
その日もシャルナーク様はやってきた。
「や、やぁ、エレナッ…!」
挨拶がかなりぎこちない。
「あ、あら、シャルナーク様ッ…!」
私も負けじとぎこちない。
「まぁまぁ、ご馳走様ですわねぇ。
ねぇ?ポーラ?セスナ?」
ナタリーがわざとらしく手を鳴らしてそう言った。
「な、な、何を言うのよ、ナタリー!
挨拶しただけじゃないの!」
私は言う。
「そ、そ、そうだ!
その通りだ!」
言えば言うほど、シラーっとした視線を送られてしまう。
「ご、ごほん!
そ、そろそろ俺は行かなくてはならない…!」
「え…
来たばかりじゃないですの?」
しょぼんとして言う私。
ナタリー達のニヤニヤした視線が飛んでくる。
「いや、それが…」
「?
どうしましたの?」
私は尋ねる。
「また、この後宮で事件が起きたのよ。」
「ま、まぁ!
また、事件が!?」
身を乗り出す私。
「そなた何だか嬉しそうだな…」
「い、いえ、そんな事は…!
で、で?
どんな事件ですの!?」
「あぁ…
今度はどうやら窃盗らしい。」
「窃盗!!!」
血が騒ぐのを止められない私。
「そなた本っっっっ当に変わっておるな!
事件と聞いて目を輝かせるのはそなたくらいのものだぞ。」
やれやれ、とシャルナーク様は呆れたご様子だ。
「いいから、事件の概要を…」
「はぁ…
分かったわかった…
今回の被害者はローズリートだ。
事の起こりは昨日の昼間1時頃。
ローズリートは後宮の庭で昼寝しておったそうだ。
そして、起きてみると金貨10枚が入った財布が盗まれていた。
それを、後宮管理役のゼンリュートに通報したらしい。
俺も後宮の管理には携わっているからな。
それで、財布を盗んだ犯人を探している訳だ。」
シャルナーク様は説明した。
「なるほど…」
「では、俺は本当もう行くぞ?」
「ナタリー、ポーラ、セスナ!
私たちも行きましょう!」
「何故だっっ!?」
シャルナーク様がツッコミを入れる。
「あら、以前事件を解決したのは、私でしてよ?
今度だってきっと!
ねっ?
役に立ってみせますから!
お願いですから、連れて行ってください!」
私は言う。
「仕方なの無い奴だな…
今回だけだぞ…?」
シャルナーク様は言う。
「えぇ!えぇ!」
という訳で、被害者のローズリート様にお話を聞きに行くことになった。
後宮のホールにいらっしゃるローズリート様に話を伺う。
「エレナ!
あなたが来てくれるなんて!
なんて幸運なんでしょう!
最近釣れないから、落ち込んでいたんですよ。」
「はぁ…」
「エレナは俺との《《結婚》》の準備で忙しいのだ!
当然だろう?」
シャルナーク様が威嚇するように言う。
これでは、話が一向に進まない!
私は話を修正して、事件について切り出した。
「や、やぁ、エレナッ…!」
挨拶がかなりぎこちない。
「あ、あら、シャルナーク様ッ…!」
私も負けじとぎこちない。
「まぁまぁ、ご馳走様ですわねぇ。
ねぇ?ポーラ?セスナ?」
ナタリーがわざとらしく手を鳴らしてそう言った。
「な、な、何を言うのよ、ナタリー!
挨拶しただけじゃないの!」
私は言う。
「そ、そ、そうだ!
その通りだ!」
言えば言うほど、シラーっとした視線を送られてしまう。
「ご、ごほん!
そ、そろそろ俺は行かなくてはならない…!」
「え…
来たばかりじゃないですの?」
しょぼんとして言う私。
ナタリー達のニヤニヤした視線が飛んでくる。
「いや、それが…」
「?
どうしましたの?」
私は尋ねる。
「また、この後宮で事件が起きたのよ。」
「ま、まぁ!
また、事件が!?」
身を乗り出す私。
「そなた何だか嬉しそうだな…」
「い、いえ、そんな事は…!
で、で?
どんな事件ですの!?」
「あぁ…
今度はどうやら窃盗らしい。」
「窃盗!!!」
血が騒ぐのを止められない私。
「そなた本っっっっ当に変わっておるな!
事件と聞いて目を輝かせるのはそなたくらいのものだぞ。」
やれやれ、とシャルナーク様は呆れたご様子だ。
「いいから、事件の概要を…」
「はぁ…
分かったわかった…
今回の被害者はローズリートだ。
事の起こりは昨日の昼間1時頃。
ローズリートは後宮の庭で昼寝しておったそうだ。
そして、起きてみると金貨10枚が入った財布が盗まれていた。
それを、後宮管理役のゼンリュートに通報したらしい。
俺も後宮の管理には携わっているからな。
それで、財布を盗んだ犯人を探している訳だ。」
シャルナーク様は説明した。
「なるほど…」
「では、俺は本当もう行くぞ?」
「ナタリー、ポーラ、セスナ!
私たちも行きましょう!」
「何故だっっ!?」
シャルナーク様がツッコミを入れる。
「あら、以前事件を解決したのは、私でしてよ?
今度だってきっと!
ねっ?
役に立ってみせますから!
お願いですから、連れて行ってください!」
私は言う。
「仕方なの無い奴だな…
今回だけだぞ…?」
シャルナーク様は言う。
「えぇ!えぇ!」
という訳で、被害者のローズリート様にお話を聞きに行くことになった。
後宮のホールにいらっしゃるローズリート様に話を伺う。
「エレナ!
あなたが来てくれるなんて!
なんて幸運なんでしょう!
最近釣れないから、落ち込んでいたんですよ。」
「はぁ…」
「エレナは俺との《《結婚》》の準備で忙しいのだ!
当然だろう?」
シャルナーク様が威嚇するように言う。
これでは、話が一向に進まない!
私は話を修正して、事件について切り出した。