【完結】こっそり料理してる事がバレて、ガイコツ王子と政略結婚させられました。あれれ?私の料理でふっくらされたら、普通にかっこいい???
24 後宮事件簿⑥
「まず、お財布が盗まれたという事ですが…」
「えぇ、その通りです。
付け加える所は何もありません。
財布が寝ている間に盗られた、それだけです。はい。」
ローズリート様は言う。
「事件は昼の1時頃と伺っていますが…
相違ありませんか?」
私はさらに尋ねた。
「いえ、眠りについたのが、昼の1時頃。
起きたのが約1時間後の昼の2時ですから、その間に盗られたのだと思いますよ?」
「なるほど…
犯人に心当たりはございますか?」
「さぁ、僕を恨む女性ならば、星の数ほど居ると思いますが、それならば刺されているはずですからねぇ。
財布を盗るという事は金目当てでしょうから…
そうなると、みんなに動機がある気がしますが…」
ローズリート様はおっしゃる。
まぁ的を得た意見にも思える。
「シャルナーク様、その1時から2時の間に庭に出た姫君や女官などを特定できますか?」
「今のところ分かっているのは3人だな。
女官のプレシア、姫のサルバ、侍女のターニャ。
それ以外にも居ったかもしれんが、目撃情報があるのは、この3人だ。
あぁ、それから、財布の発見者ミーナもおるな。」
シャルナーク様はおっしゃる。
「財布の発見者?
では、財布は見つかったのですね?」
「あぁ、金を盗られた状態で、だがな。
ミーナの話では、庭の隅に落ちていたらしい。」
「では…まずは、女官のプレシアから事情を聞きましょうか?」
そして、女官をホールに呼び出した。
「わ、わ、私はやっていませんわよぉ!」
女官のプレシアは来るなり、そう言った。
「落ち着いてください。
犯人と決めつけている訳ではありません。
ローズリート様に近づく怪しい者など、見ていませんか?」
「そんな私はただ私付きの姫様の髪飾りを探していただけで…」
「髪飾り?
落とされたのですか?」
「え、えぇ。
無事に見つかりましたけれど…
下ばかり向いていましたから、誰が居たかなんて…」
プレシアは言う。
「分かりました。
ありがとうございました。」
次は姫君のサルバ様が来られた。
「あのね、私は栄誉あるシャントス侯爵家からこの後宮に入りましたのよ?
そんな金貨10枚の為に盗みを働くとでも?」
サルバ様はおっしゃる。
まぁ、それもそうかもしれないが…
「全員に聞いて居ることですので…
庭で怪しい人などは見かけませんでしたか?」
「いいえ?
気がつきませんでしたけど。
大体あの女好きのローズリートなんていい気味だわ。」
「女好きだからと言ってお金を盗っていい訳ではございませんよ。」
私はやんわりとそう言ってサルバ様にお礼を言った。
「えぇ、その通りです。
付け加える所は何もありません。
財布が寝ている間に盗られた、それだけです。はい。」
ローズリート様は言う。
「事件は昼の1時頃と伺っていますが…
相違ありませんか?」
私はさらに尋ねた。
「いえ、眠りについたのが、昼の1時頃。
起きたのが約1時間後の昼の2時ですから、その間に盗られたのだと思いますよ?」
「なるほど…
犯人に心当たりはございますか?」
「さぁ、僕を恨む女性ならば、星の数ほど居ると思いますが、それならば刺されているはずですからねぇ。
財布を盗るという事は金目当てでしょうから…
そうなると、みんなに動機がある気がしますが…」
ローズリート様はおっしゃる。
まぁ的を得た意見にも思える。
「シャルナーク様、その1時から2時の間に庭に出た姫君や女官などを特定できますか?」
「今のところ分かっているのは3人だな。
女官のプレシア、姫のサルバ、侍女のターニャ。
それ以外にも居ったかもしれんが、目撃情報があるのは、この3人だ。
あぁ、それから、財布の発見者ミーナもおるな。」
シャルナーク様はおっしゃる。
「財布の発見者?
では、財布は見つかったのですね?」
「あぁ、金を盗られた状態で、だがな。
ミーナの話では、庭の隅に落ちていたらしい。」
「では…まずは、女官のプレシアから事情を聞きましょうか?」
そして、女官をホールに呼び出した。
「わ、わ、私はやっていませんわよぉ!」
女官のプレシアは来るなり、そう言った。
「落ち着いてください。
犯人と決めつけている訳ではありません。
ローズリート様に近づく怪しい者など、見ていませんか?」
「そんな私はただ私付きの姫様の髪飾りを探していただけで…」
「髪飾り?
落とされたのですか?」
「え、えぇ。
無事に見つかりましたけれど…
下ばかり向いていましたから、誰が居たかなんて…」
プレシアは言う。
「分かりました。
ありがとうございました。」
次は姫君のサルバ様が来られた。
「あのね、私は栄誉あるシャントス侯爵家からこの後宮に入りましたのよ?
そんな金貨10枚の為に盗みを働くとでも?」
サルバ様はおっしゃる。
まぁ、それもそうかもしれないが…
「全員に聞いて居ることですので…
庭で怪しい人などは見かけませんでしたか?」
「いいえ?
気がつきませんでしたけど。
大体あの女好きのローズリートなんていい気味だわ。」
「女好きだからと言ってお金を盗っていい訳ではございませんよ。」
私はやんわりとそう言ってサルバ様にお礼を言った。