【完結】こっそり料理してる事がバレて、ガイコツ王子と政略結婚させられました。あれれ?私の料理でふっくらされたら、普通にかっこいい???
3 初夜①
次の日、イブニングドレスを選びに向かった。
ドレスショップ「ココ」は賑わっており、私たちはリリィの後宮のテーマカラーである真っ白のドレスから、イブニングドレスと普段着と舞踏会用のドレスを選んだ。
すると、ヒソヒソと話し声が聞こえて来た。
他の姫君達が私の噂話をしているようだ。
「まぁ、あの方がガイコツの妃よ。ヒソヒソ」
「お金と地位のためとはいえよくあんなガイコツに抱かれられるわね。ヒソヒソ」
「きっと不細工がお好きなんじゃない?ヒソヒソ」
「不細工というより、ガイコツよぉ?ソヒソ」
ナタリーがその姫君達をキッ!と睨むと、姫達はパッと散って去っていった。
「エレナ様…!
き、き、気になさることはございませんわ!
シャルナーク様の心の優しさに、きっとエレナ様も…ね?」
ナタリーのフォローでさらに不安になる私。
どれだけガイコツなんだろうか?
ガイコツ王子と名前がついてるのだから、やはりガイコツのような人なのか?
私は別に面食いという訳では無かったが、不細工好きでも無いし、最低基準と言うものはある。
はぁぁぁあ…
いくら料理が出来るからといって早まったかしら?
私はドレスを買ってゲンナリした気分で部屋に戻った。
そろそろ、ガイコツ王子がお越しになる時間だ。
私は念入りにお風呂に入り、香油でマッサージを受けた後、髪を綺麗にとかし、新品のイブニングドレスに身を包んだ。
完璧だわ。
あぁ、完璧になりたく無かった…
私が臭くて、汚らしい格好だったら、ガイコツ王子もびっくりして手を出さずに逃げて帰るかも?
そんな馬鹿馬鹿しい事を思いながらベッドに腰掛けた。
「入るぞ…」
そんな声がして、薄暗い室内にガイコツ王子が入って来た。
「ヒィぃっ!」
その容貌を見てつい声を上げる私。
ガイコツのように目は落ち窪み、頬はこけ、身体は痩せ細り、そして、髪の毛が無いのだ。
いや、よく見ると眉毛も無い。
ヒィぃぃぃーーー!
怖いよぉぉぉぉ!
「俺の顔を見てヒィぃっ!か。
まぁ、妥当な反応だろうな。
俺は見た通りガイコツのような出たちだ。
そなたが恐るのも無理はない。
どんな医者に見せても、治ることはないと言われた。
どうだ?
俺に抱かれる覚悟はあるのか?」
ガイコツ王子は言う。
ある…とは言えなかった…
「ま、まずは、お互いを知ることが必要かと…存じますわ!
そうすれば、心打ち解けて…」
「くだらぬ。
俺はそなたと心打ち解ける気などない。」
「ですがっ!
このままベッドに入るのは、あまりにも…」
「なんだ?
気味が悪いか?」
嘲笑するようにガイコツ王子は言った。
「いえ、そうでは…」
「ん…?
なんだか不思議な匂いがする…」
ガイコツ王子は青白い鼻をひくつかせる。
ドレスショップ「ココ」は賑わっており、私たちはリリィの後宮のテーマカラーである真っ白のドレスから、イブニングドレスと普段着と舞踏会用のドレスを選んだ。
すると、ヒソヒソと話し声が聞こえて来た。
他の姫君達が私の噂話をしているようだ。
「まぁ、あの方がガイコツの妃よ。ヒソヒソ」
「お金と地位のためとはいえよくあんなガイコツに抱かれられるわね。ヒソヒソ」
「きっと不細工がお好きなんじゃない?ヒソヒソ」
「不細工というより、ガイコツよぉ?ソヒソ」
ナタリーがその姫君達をキッ!と睨むと、姫達はパッと散って去っていった。
「エレナ様…!
き、き、気になさることはございませんわ!
シャルナーク様の心の優しさに、きっとエレナ様も…ね?」
ナタリーのフォローでさらに不安になる私。
どれだけガイコツなんだろうか?
ガイコツ王子と名前がついてるのだから、やはりガイコツのような人なのか?
私は別に面食いという訳では無かったが、不細工好きでも無いし、最低基準と言うものはある。
はぁぁぁあ…
いくら料理が出来るからといって早まったかしら?
私はドレスを買ってゲンナリした気分で部屋に戻った。
そろそろ、ガイコツ王子がお越しになる時間だ。
私は念入りにお風呂に入り、香油でマッサージを受けた後、髪を綺麗にとかし、新品のイブニングドレスに身を包んだ。
完璧だわ。
あぁ、完璧になりたく無かった…
私が臭くて、汚らしい格好だったら、ガイコツ王子もびっくりして手を出さずに逃げて帰るかも?
そんな馬鹿馬鹿しい事を思いながらベッドに腰掛けた。
「入るぞ…」
そんな声がして、薄暗い室内にガイコツ王子が入って来た。
「ヒィぃっ!」
その容貌を見てつい声を上げる私。
ガイコツのように目は落ち窪み、頬はこけ、身体は痩せ細り、そして、髪の毛が無いのだ。
いや、よく見ると眉毛も無い。
ヒィぃぃぃーーー!
怖いよぉぉぉぉ!
「俺の顔を見てヒィぃっ!か。
まぁ、妥当な反応だろうな。
俺は見た通りガイコツのような出たちだ。
そなたが恐るのも無理はない。
どんな医者に見せても、治ることはないと言われた。
どうだ?
俺に抱かれる覚悟はあるのか?」
ガイコツ王子は言う。
ある…とは言えなかった…
「ま、まずは、お互いを知ることが必要かと…存じますわ!
そうすれば、心打ち解けて…」
「くだらぬ。
俺はそなたと心打ち解ける気などない。」
「ですがっ!
このままベッドに入るのは、あまりにも…」
「なんだ?
気味が悪いか?」
嘲笑するようにガイコツ王子は言った。
「いえ、そうでは…」
「ん…?
なんだか不思議な匂いがする…」
ガイコツ王子は青白い鼻をひくつかせる。