【完結】こっそり料理してる事がバレて、ガイコツ王子と政略結婚させられました。あれれ?私の料理でふっくらされたら、普通にかっこいい???
9 料理教室
次の日、ガイコツ王子がまたお昼頃に来られた。
何故かガイコツ王子は眉の辺りばかりをしきりに触っている。
触ったって毛は無いだろうに…
私は少し可哀想にそう思った。
しかし、次の瞬間…!
あることに気づいたのだ…!
うっすらと、かなりうっすらとだが、ガイコツ王子の眉位置に毛が生えている!?
それはうぶ毛かと言われればそうかもしれないが、だが、眉の位置だけに生えているんだから、眉毛なのでは!?
私はじっと眉を見つめた。
「な、なんだ?
じっと見つめて…
も、もしかして気がついたのか?」
「なんだ、それで眉を触っていたのですね!
早くおっしゃってくれれば良いのに!」
「ば、ばか。
男心が分かってないな。
アピールして気づいてもらっても嬉しく無いだろ!」
ガイコツ王子は嬉しそうに言う。
眉をしきりに触っていたのは、アピールのうちに入らないのか…?
とは、言わず。
「おめでとうございます!」
と言った。
「あぁ、これも全てはそなたの料理のお陰だ。
こちらこそ、礼を申す。」
いつになく殊勝な物言いに、私は何となく困ってしまう。
「で、では、今日は、ガ…じゃ無い、シャルナーク様のお好きな肉じゃがにしましょう!
そうだわ!
みんなで一緒に作りましょうよ!」
私は提案する。
「りょ、りょ、料理をか…?」
眉間に皺を寄せるガイコツ王子。
「あら、これからは男性でも料理くらい出来なくては!
はい、まず皆石鹸で手をよーく洗って!
不味かったら自己責任で食べてもらいますからね!」
そうして、私の料理教室が始まったのだった。
「まずは、野菜などを切るときは猫の手ですわ!」
「猫を借りてくるのか?」
トンチンカンな事を言うガイコツ王子に私は説明する。
「ほら、こうやって指を全部中に入れて、ね?」
「こうか!?」
「それは、ただのグーです!」
「では、こう!?」
「それは鳥の手じゃ!
猫の手っつってんだろ!!!」
つい、暴言を吐いてしまった…!
「すまん…
こ、こうだな…」
「そうです。
お上手です。」
いかんいかん、腐っても相手は王族だ。
口の聞き方に気をつけねば…!
「だー!
あほんだらぁぁぁ!!!
じゃがいもは乱切りだっつってんだろ!怒」
「そ、そんな言い方しなくても良いじゃ無いか…!
こ、怖いぞ!」
「申し訳ございません!
ほほっ!
乱切りでしてよ~!
乱切りとは90度に回転させながら切る方法でしてよ~。
ホホホッ!」
私は急に胡散臭い丁寧語になる。
「よし、できたぞ!」
「あら、意外とお上手ですわね、シャルナーク様。」
シャルナーク様は程よい大きさに乱切りしたじゃがいもを見せた。
何故かガイコツ王子は眉の辺りばかりをしきりに触っている。
触ったって毛は無いだろうに…
私は少し可哀想にそう思った。
しかし、次の瞬間…!
あることに気づいたのだ…!
うっすらと、かなりうっすらとだが、ガイコツ王子の眉位置に毛が生えている!?
それはうぶ毛かと言われればそうかもしれないが、だが、眉の位置だけに生えているんだから、眉毛なのでは!?
私はじっと眉を見つめた。
「な、なんだ?
じっと見つめて…
も、もしかして気がついたのか?」
「なんだ、それで眉を触っていたのですね!
早くおっしゃってくれれば良いのに!」
「ば、ばか。
男心が分かってないな。
アピールして気づいてもらっても嬉しく無いだろ!」
ガイコツ王子は嬉しそうに言う。
眉をしきりに触っていたのは、アピールのうちに入らないのか…?
とは、言わず。
「おめでとうございます!」
と言った。
「あぁ、これも全てはそなたの料理のお陰だ。
こちらこそ、礼を申す。」
いつになく殊勝な物言いに、私は何となく困ってしまう。
「で、では、今日は、ガ…じゃ無い、シャルナーク様のお好きな肉じゃがにしましょう!
そうだわ!
みんなで一緒に作りましょうよ!」
私は提案する。
「りょ、りょ、料理をか…?」
眉間に皺を寄せるガイコツ王子。
「あら、これからは男性でも料理くらい出来なくては!
はい、まず皆石鹸で手をよーく洗って!
不味かったら自己責任で食べてもらいますからね!」
そうして、私の料理教室が始まったのだった。
「まずは、野菜などを切るときは猫の手ですわ!」
「猫を借りてくるのか?」
トンチンカンな事を言うガイコツ王子に私は説明する。
「ほら、こうやって指を全部中に入れて、ね?」
「こうか!?」
「それは、ただのグーです!」
「では、こう!?」
「それは鳥の手じゃ!
猫の手っつってんだろ!!!」
つい、暴言を吐いてしまった…!
「すまん…
こ、こうだな…」
「そうです。
お上手です。」
いかんいかん、腐っても相手は王族だ。
口の聞き方に気をつけねば…!
「だー!
あほんだらぁぁぁ!!!
じゃがいもは乱切りだっつってんだろ!怒」
「そ、そんな言い方しなくても良いじゃ無いか…!
こ、怖いぞ!」
「申し訳ございません!
ほほっ!
乱切りでしてよ~!
乱切りとは90度に回転させながら切る方法でしてよ~。
ホホホッ!」
私は急に胡散臭い丁寧語になる。
「よし、できたぞ!」
「あら、意外とお上手ですわね、シャルナーク様。」
シャルナーク様は程よい大きさに乱切りしたじゃがいもを見せた。