【完結】最強魔導士様に嫁ぎました
29 結婚ってそういう…
sideシェリエ
な、な、な、なんなの!!!???
いきなりヒルのように吸い付いてきて…
ぬるりとした感触が首筋をなぞって…
って、ばかばかばか!
思い出しちゃダメよ、あんなハレンチなの!
け、け、ケダモノよ!
そうよ、ケダモノだわ!
なんて野蛮なんでしょう!!!
許せないわ!!!
…でもね。
結婚するって、こういう行為を…
その…
する…のよ…ね?
私に出来るかしら…?
しかも好きでも無い相手となんて…
いいえ、きっと出来ないわ…
でも、結婚式を挙げたら、一緒の寝室で寝なくてはならない…
それが、どうしようもなく怖かった。
ロロドロア様を…
まだ、心の底から愛してはいなかった…
♦︎
翌朝。
「おはよう、シェリエ。」
ロロドロア様が牛乳をコップに入れながら挨拶する。
「………。」
私はそれを無視する。
目も合わせない。
少しは分からせてやらなくちゃ!
「…まだ怒っているのか?
昨日の事を。」
「当然ですわ。」
ピシャリと言う。
「シェリエ…
俺は…
き、き、君のことが…」
「?
分かってますわ。
政略結婚ですものね。
あなたが私を愛してない事は。
それでしたら、私も一切愛していませんから、安心なさって。」
私はパンをちぎりながら言った。
「そうか…
昨日の事はすまなかった…
許してくれ…
でも、聞いてくれ。
俺は君のことが好きだ。」
「え……」
今聞き間違いかしら?
好きだと言いましたの!?
まさか!
私…
何か、なにか言わなくては…!?
「あの、その…
私は…
ごめんなさい…」
私には謝る事しか出来なかった。
ロロドロア様に対しての好意はまだ、心の奥底に眠っていた。
そして、それに気づきもしなかったのだ。
な、な、な、なんなの!!!???
いきなりヒルのように吸い付いてきて…
ぬるりとした感触が首筋をなぞって…
って、ばかばかばか!
思い出しちゃダメよ、あんなハレンチなの!
け、け、ケダモノよ!
そうよ、ケダモノだわ!
なんて野蛮なんでしょう!!!
許せないわ!!!
…でもね。
結婚するって、こういう行為を…
その…
する…のよ…ね?
私に出来るかしら…?
しかも好きでも無い相手となんて…
いいえ、きっと出来ないわ…
でも、結婚式を挙げたら、一緒の寝室で寝なくてはならない…
それが、どうしようもなく怖かった。
ロロドロア様を…
まだ、心の底から愛してはいなかった…
♦︎
翌朝。
「おはよう、シェリエ。」
ロロドロア様が牛乳をコップに入れながら挨拶する。
「………。」
私はそれを無視する。
目も合わせない。
少しは分からせてやらなくちゃ!
「…まだ怒っているのか?
昨日の事を。」
「当然ですわ。」
ピシャリと言う。
「シェリエ…
俺は…
き、き、君のことが…」
「?
分かってますわ。
政略結婚ですものね。
あなたが私を愛してない事は。
それでしたら、私も一切愛していませんから、安心なさって。」
私はパンをちぎりながら言った。
「そうか…
昨日の事はすまなかった…
許してくれ…
でも、聞いてくれ。
俺は君のことが好きだ。」
「え……」
今聞き間違いかしら?
好きだと言いましたの!?
まさか!
私…
何か、なにか言わなくては…!?
「あの、その…
私は…
ごめんなさい…」
私には謝る事しか出来なかった。
ロロドロア様に対しての好意はまだ、心の奥底に眠っていた。
そして、それに気づきもしなかったのだ。