【完結】最強魔導士様に嫁ぎました
34 不届者な妻
sideロロドロア
その日魔導士団本部の団長室でゼンスさんと話し込んでいた。
「とすると、血液検査をした方が良い、とお前さんは言うんだな?」
「えぇ。
誘拐犯が血液に着目している事はもう疑う余地がありません。
してみる価値はあるかと…」
「ふぅむ。
それは確かに。
しかし、最近のお前さんは冴えているなぁ?
まるで、腕のいい探偵のようだ。」
ゼンスさんは賞賛する。
「それは喜ぶ事でしょう。」
俺はついそう言ってしまった。
「は?」
「いえ、喜ばしい事だと言ったんですよ。」
俺は慌てて言い直す。
その時、団長室に部下が入ってきた。
「どうした?」
「はっ!
またしても王都で行方不明者が出ました!」
「「何だと!?」」
俺とゼンスさんは声を揃える。
「あれ?
副団長、いらっしゃったのですか?」
トンチンカンな事を聞く部下に。
「居たら悪いのか。」
と言うと。
「いえ、事件現場に魔導士団・副団長が現れた、と聞いていたものですから…
もう、帰って来られたんですね。」
部下は言う。
「おい、お前さんの名を語る不届き者が居るようだぞ?」
団長が少しおかしそうにそう言った。
俺には1人しか心当たりが無かった。
シェリエ!
あの、アホゥ!
俺が、諸々の仕事を済ませて家に帰ると、シェリエが出迎えた。
「おかえりなさいませ。
ロロドロア様。」
「ただいま。
魔導士団・副団長さん?」
俺は言う。
「え、えーと…
何のことで…!?」
慌てふためく偽副団長の奥様。
「全く、君って奴は…
少しも大人しくして居ないんだから…
仕方のない奴だな。」
俺は呆れ気味に言う。
「あ、あの時は咄嗟に…!」
「とりあえず、事情聴取の内容を聞こうか。」
俺はリビングのソファに腰掛けてそう言った。
その日魔導士団本部の団長室でゼンスさんと話し込んでいた。
「とすると、血液検査をした方が良い、とお前さんは言うんだな?」
「えぇ。
誘拐犯が血液に着目している事はもう疑う余地がありません。
してみる価値はあるかと…」
「ふぅむ。
それは確かに。
しかし、最近のお前さんは冴えているなぁ?
まるで、腕のいい探偵のようだ。」
ゼンスさんは賞賛する。
「それは喜ぶ事でしょう。」
俺はついそう言ってしまった。
「は?」
「いえ、喜ばしい事だと言ったんですよ。」
俺は慌てて言い直す。
その時、団長室に部下が入ってきた。
「どうした?」
「はっ!
またしても王都で行方不明者が出ました!」
「「何だと!?」」
俺とゼンスさんは声を揃える。
「あれ?
副団長、いらっしゃったのですか?」
トンチンカンな事を聞く部下に。
「居たら悪いのか。」
と言うと。
「いえ、事件現場に魔導士団・副団長が現れた、と聞いていたものですから…
もう、帰って来られたんですね。」
部下は言う。
「おい、お前さんの名を語る不届き者が居るようだぞ?」
団長が少しおかしそうにそう言った。
俺には1人しか心当たりが無かった。
シェリエ!
あの、アホゥ!
俺が、諸々の仕事を済ませて家に帰ると、シェリエが出迎えた。
「おかえりなさいませ。
ロロドロア様。」
「ただいま。
魔導士団・副団長さん?」
俺は言う。
「え、えーと…
何のことで…!?」
慌てふためく偽副団長の奥様。
「全く、君って奴は…
少しも大人しくして居ないんだから…
仕方のない奴だな。」
俺は呆れ気味に言う。
「あ、あの時は咄嗟に…!」
「とりあえず、事情聴取の内容を聞こうか。」
俺はリビングのソファに腰掛けてそう言った。