【完結】最強魔導士様に嫁ぎました
40 この熱さは一体?
sideシェリエ
ロロドロア様から額にキスをされた。
その額がなんだか熱くて、少しだけ嬉しかった。
唇以外(手や額)にはキスなど、された事も多いのに。
ロロドロア様のキスは全く別物だった。
彼は私に深い愛情を注いでくれた。
暗く寒い海の中から引きずり上げ、毛布で包むみたいな優しさをくれた。
その全てが愛おしかった。
これを、もしかしたら《《恋》》と呼ぶのだろうか…?
だけど、自分の気持ちに自信は無かった。
だって、恋などした事が無いんですもの。
これが、恋だ!などと、分かる方が不思議というものだろう。
恋…
恋…
恋…か…
とりあえずはロロドロア様と一緒に居られればそれでいい。
そう思い直す事にした。
「挙式に、誰か呼びたい人はいるかい?
もちろん、君の腐った家族以外で、だけど。」
ロロドロア様は言った。
「…いいえ、居ませんわ。
不思議ですけど、私には本当の友達もいませんでしたの。
みな、ライザリアの名前に群がって居ただけでしたわ。
今になって気づくなんて…」
「そう…か…
しかし、新婦に客がゼロというのも…
まぁいいか。
席をごちゃごちゃにして、わからなくしよう。」
「ごめんなさい、ご迷惑をかけて。」
「いや、君のことを迷惑だと思った事は一度も無いよ。
むしろ…
シェリエ…
俺の事を本当の旦那として見てくれるのを、ずっと待って居る。
例え、10年かかろうと…」
ロロドロア様は私の手を握りしめて、そう言った。
まただ。
手が熱い。
顔も少し。
私はそれを悟られるのが恥ずかしくて、パッと手を離した。
ロロドロア様から額にキスをされた。
その額がなんだか熱くて、少しだけ嬉しかった。
唇以外(手や額)にはキスなど、された事も多いのに。
ロロドロア様のキスは全く別物だった。
彼は私に深い愛情を注いでくれた。
暗く寒い海の中から引きずり上げ、毛布で包むみたいな優しさをくれた。
その全てが愛おしかった。
これを、もしかしたら《《恋》》と呼ぶのだろうか…?
だけど、自分の気持ちに自信は無かった。
だって、恋などした事が無いんですもの。
これが、恋だ!などと、分かる方が不思議というものだろう。
恋…
恋…
恋…か…
とりあえずはロロドロア様と一緒に居られればそれでいい。
そう思い直す事にした。
「挙式に、誰か呼びたい人はいるかい?
もちろん、君の腐った家族以外で、だけど。」
ロロドロア様は言った。
「…いいえ、居ませんわ。
不思議ですけど、私には本当の友達もいませんでしたの。
みな、ライザリアの名前に群がって居ただけでしたわ。
今になって気づくなんて…」
「そう…か…
しかし、新婦に客がゼロというのも…
まぁいいか。
席をごちゃごちゃにして、わからなくしよう。」
「ごめんなさい、ご迷惑をかけて。」
「いや、君のことを迷惑だと思った事は一度も無いよ。
むしろ…
シェリエ…
俺の事を本当の旦那として見てくれるのを、ずっと待って居る。
例え、10年かかろうと…」
ロロドロア様は私の手を握りしめて、そう言った。
まただ。
手が熱い。
顔も少し。
私はそれを悟られるのが恥ずかしくて、パッと手を離した。