【完結】最強魔導士様に嫁ぎました
41 離れた手
sideロロドロア
彼女は俺が握った手を離した。
それは俺の心を傷つけるには十分だった。
10年でも待つと言ったが、10年経っても彼女の気持ちが変わらない時、俺はどうすればいいのか?
まだ、待ち続ければ良いのだろうか?
考えても仕方のない、先のことを考えてしまった。
その日は魔導士団の団長、副団長、騎士団の団長、副団長の合同の話し合いがある日だった。
話し合いの議題は血液検査の結果についてと、今後の対策について。
魔導士団・団長の部屋で行われる。
俺が団長のゼンスさんの部屋へ行くと、ザイレイさん、キリアヌスがもうすでに揃って居た。
「ロロド、遅いぞ。」
ゼンスさんが少し厳しく注意する。
「すいません。
お待たせしました。」
俺はそれだけ言うと席についた。
シェリエの事を考えて居ての遅刻など、口が裂けても言えない。
「まず、キリアヌスから今回の血液検査の結果について報告してもらおう。」
ザイレイさんが言い、キリアヌスが立ち上がった。
「血液検査の結果ですが、全員C型のままでした。
A型に変わるとか、他の血液型に変わることは無いようです。
しかし、精密検査の結果は2週間後にしか出ません。
それを踏まえて対策を立て直す必要があるかと思います。」
C型のまま…
では、血液に関してはシロか?
いや、そう決めつけるのはまだ早いだろう。
「キリアヌス、ありがとう。
では、今後の対策について話し合おう。
と言っても、パトロールを強化する以外に何かあるか?」
ゼンスさんは言う。
「狙われて居るのはC型だ、と、公表してはどうでしょうか?」
俺は言う。
「うーん…
混乱が起きるんじゃないか?」
ザイレイさんが唸る。
結局あーでもない、こーでもない、と話し合って、パトロールの強化をして、2週間後の血液精密検査の結果を待つ事になった。
彼女は俺が握った手を離した。
それは俺の心を傷つけるには十分だった。
10年でも待つと言ったが、10年経っても彼女の気持ちが変わらない時、俺はどうすればいいのか?
まだ、待ち続ければ良いのだろうか?
考えても仕方のない、先のことを考えてしまった。
その日は魔導士団の団長、副団長、騎士団の団長、副団長の合同の話し合いがある日だった。
話し合いの議題は血液検査の結果についてと、今後の対策について。
魔導士団・団長の部屋で行われる。
俺が団長のゼンスさんの部屋へ行くと、ザイレイさん、キリアヌスがもうすでに揃って居た。
「ロロド、遅いぞ。」
ゼンスさんが少し厳しく注意する。
「すいません。
お待たせしました。」
俺はそれだけ言うと席についた。
シェリエの事を考えて居ての遅刻など、口が裂けても言えない。
「まず、キリアヌスから今回の血液検査の結果について報告してもらおう。」
ザイレイさんが言い、キリアヌスが立ち上がった。
「血液検査の結果ですが、全員C型のままでした。
A型に変わるとか、他の血液型に変わることは無いようです。
しかし、精密検査の結果は2週間後にしか出ません。
それを踏まえて対策を立て直す必要があるかと思います。」
C型のまま…
では、血液に関してはシロか?
いや、そう決めつけるのはまだ早いだろう。
「キリアヌス、ありがとう。
では、今後の対策について話し合おう。
と言っても、パトロールを強化する以外に何かあるか?」
ゼンスさんは言う。
「狙われて居るのはC型だ、と、公表してはどうでしょうか?」
俺は言う。
「うーん…
混乱が起きるんじゃないか?」
ザイレイさんが唸る。
結局あーでもない、こーでもない、と話し合って、パトロールの強化をして、2週間後の血液精密検査の結果を待つ事になった。