【完結】最強魔導士様に嫁ぎました
47 一大事…!
sideロロドロア
はぐらかされてしまった…
彼女の気持ちを確かめるつもりだったのに…
いや、しかし!
焦るな、俺!
あんなキスまでしたんだ!
もう一歩じゃないか。
焦りは禁物だ。
そして、その日はデザートを食べ、他愛もない話をして眠りについた。
♦︎
翌日。
シェリエが眠っている内に魔導士団に仕事に行かなければならなかった。
その事を呪いつつも、仕事をしない訳にもいかないだろう。
そして、憂鬱になりながらも魔導士団本部に着くと、魔導士団のメンバー達がざわついていた。
「どうしたんだ?」
「あ、副団長!
それが…
誘拐されて戻ってきた18名の内、3人が魔沸点に達して死んだそうです…」
部下は神妙な顔で言った。
なに!?
3人も…!?
3人もの人間が魔沸点に達したと言うのか!?
それは、魔沸点に達する割合からいけば、かなり高い数値だった。
18人中3人など…
俺はすぐに団長・ゼンスさんの部屋に向かった。
シェリエの事で浮かれてはいられない。
俺は魔導士団・副団長なのだから。
「おぉ、ロロドか…」
「ゼンスさん、だいたいの話は先程部下に聞きました。
誘拐された事と魔沸点に達した事には関連があると考えて良いのでしょうか…?」
俺が言うと、ゼンスさんは眉間に皺を寄せてこう答えた。
「まだ迂闊な事は言えないが…
まず、間違いないだろう…
魔沸点に達するのは、戦闘中でも300人に1人いるか、いないか、だ。
それが18人に3人となると…」
「同感です。
どうしますか…?」
「今のところ、どうにも出来んよ。
とりあえず残り15人には見張りを付ける。
それで、魔沸点に達したら、すみやかに…
殺す。
それしかないだろう…」
ゼンスさんは苦虫を噛み潰したような表情でそう言った。
これは一大事だ…
全く…
もうすぐシェリエとの結婚式だというのに…
はぐらかされてしまった…
彼女の気持ちを確かめるつもりだったのに…
いや、しかし!
焦るな、俺!
あんなキスまでしたんだ!
もう一歩じゃないか。
焦りは禁物だ。
そして、その日はデザートを食べ、他愛もない話をして眠りについた。
♦︎
翌日。
シェリエが眠っている内に魔導士団に仕事に行かなければならなかった。
その事を呪いつつも、仕事をしない訳にもいかないだろう。
そして、憂鬱になりながらも魔導士団本部に着くと、魔導士団のメンバー達がざわついていた。
「どうしたんだ?」
「あ、副団長!
それが…
誘拐されて戻ってきた18名の内、3人が魔沸点に達して死んだそうです…」
部下は神妙な顔で言った。
なに!?
3人も…!?
3人もの人間が魔沸点に達したと言うのか!?
それは、魔沸点に達する割合からいけば、かなり高い数値だった。
18人中3人など…
俺はすぐに団長・ゼンスさんの部屋に向かった。
シェリエの事で浮かれてはいられない。
俺は魔導士団・副団長なのだから。
「おぉ、ロロドか…」
「ゼンスさん、だいたいの話は先程部下に聞きました。
誘拐された事と魔沸点に達した事には関連があると考えて良いのでしょうか…?」
俺が言うと、ゼンスさんは眉間に皺を寄せてこう答えた。
「まだ迂闊な事は言えないが…
まず、間違いないだろう…
魔沸点に達するのは、戦闘中でも300人に1人いるか、いないか、だ。
それが18人に3人となると…」
「同感です。
どうしますか…?」
「今のところ、どうにも出来んよ。
とりあえず残り15人には見張りを付ける。
それで、魔沸点に達したら、すみやかに…
殺す。
それしかないだろう…」
ゼンスさんは苦虫を噛み潰したような表情でそう言った。
これは一大事だ…
全く…
もうすぐシェリエとの結婚式だというのに…