隣のクズは甘い夜が好き。

+ + +


部屋に戻ったら電話が鳴っていたから、慌てて応答ボタンを押した。




お母さんからだった。


「もしもしお母さん」

《もしもし、かぐみ。引っ越しの片づけ終わった?》

「もうそろそろ……かな」


わたしは、段ボール箱があちこちに積まれた部屋を見渡しながら答える。



今日中に終わればいい……かな。
< 8 / 13 >

この作品をシェア

pagetop