バッカスの女神様はオトコを知らない
バッカスの女神様はオトコを知らない
<デラシア・ローズベリー>
リーンゴーン、リーンゴーン
見上げた空はどこまでも青く、教会の鐘の音が吸い込まれるように響き合う。
連なる山の新緑が萌えるようで、まぶしさすら感じる。
そのふもとに、小さな女子修道院がある。
良い天気だ。
灰色のベールをつけて、ジャンパースカート姿の修道女が一人、
重そうな木箱を足元の石畳におくと、ハーブ畑の脇にあるベンチに座り、ふぃーーと息を吐いた。
シスター・デラシア・ローズベリー。
まだ誓願を立てていないので志願者だが、キャリアはこの修道院で一番長い。
何しろ彼女は生まれた時から、この修道院にいるのだから。
修道院の秘密の抜け道も熟知していたし、今は薬草リキュールのレシピ管理と、製造責任者を兼ねている。
まったく、修道院長は人使いが荒い。
<デラシア・ローズベリー>
リーンゴーン、リーンゴーン
見上げた空はどこまでも青く、教会の鐘の音が吸い込まれるように響き合う。
連なる山の新緑が萌えるようで、まぶしさすら感じる。
そのふもとに、小さな女子修道院がある。
良い天気だ。
灰色のベールをつけて、ジャンパースカート姿の修道女が一人、
重そうな木箱を足元の石畳におくと、ハーブ畑の脇にあるベンチに座り、ふぃーーと息を吐いた。
シスター・デラシア・ローズベリー。
まだ誓願を立てていないので志願者だが、キャリアはこの修道院で一番長い。
何しろ彼女は生まれた時から、この修道院にいるのだから。
修道院の秘密の抜け道も熟知していたし、今は薬草リキュールのレシピ管理と、製造責任者を兼ねている。
まったく、修道院長は人使いが荒い。
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