バッカスの女神様はオトコを知らない
「まぁ・・飲めないレベルではないので・・・でも売り物にはなりませんね」
そのグラスは遠くに置かれた。
「17番・問題なしです」
同じ手順の繰り返しだが・・・
泥酔して意識がぶっとんでいるくらいの酒が入っている。
「18番・・・水増しですか。薄い感じがします」
いつの間にかダニエルの姿勢が前傾になり、デラシアを凝視している。
このゲームの旗色が悪い、と感じているのだろうか。
「50番、問題なしです。これで終了ですね」
デラシアはハンカチで口をぬぐい、静かに言った。
「社長、製造元の方を確認します。あと樽の検査をもう一度やります」
マークスは紙ばさみを抱え、すぐに地下室から出ていった。
ダニエルは化け物を見るように、デラシアを見た。
「なぜ・・・そんなに酒が飲めるんだ?
普通ならぶっ倒れていてもおかしくない。
そもそも、その量を飲めないだろう」
そのグラスは遠くに置かれた。
「17番・問題なしです」
同じ手順の繰り返しだが・・・
泥酔して意識がぶっとんでいるくらいの酒が入っている。
「18番・・・水増しですか。薄い感じがします」
いつの間にかダニエルの姿勢が前傾になり、デラシアを凝視している。
このゲームの旗色が悪い、と感じているのだろうか。
「50番、問題なしです。これで終了ですね」
デラシアはハンカチで口をぬぐい、静かに言った。
「社長、製造元の方を確認します。あと樽の検査をもう一度やります」
マークスは紙ばさみを抱え、すぐに地下室から出ていった。
ダニエルは化け物を見るように、デラシアを見た。
「なぜ・・・そんなに酒が飲めるんだ?
普通ならぶっ倒れていてもおかしくない。
そもそも、その量を飲めないだろう」