バッカスの女神様はオトコを知らない
<王宮近くのダニエルの館での接触>
「やんごとなき方々が実際に何を食っているか、見て来い」
それが、ダニエルからデラシアに下された命令だった。
まずは、ロイヤルコンペに出す薬草リキュールの完成度を上げるために、勉強をしてこいということだ。
ダニエルは宮廷料理人とコネがあったので、デラシアを臨時の下働きとして入れると話をつけていた。
「でも、アンタがシスターとばれるのはマズイ。
ロイヤルコンペに薬草リキュールを出品するから、これは極秘事項だ。
俺に協力をすれば、修道院の屋根の修理費くらいの寄付はするぞ」
その提案に修道院長は小躍りし、圧をかける視線をデラシアに向けた。
自分にはNOという権限はない。
「厨房の下働きって、何をするのですか?」
「芋の皮むきとか、食器を洗うとかそんなもんだろう」
下働きはどこでも同じようなものだな・・・デラシアは再度うなづいた。
「やんごとなき方々が実際に何を食っているか、見て来い」
それが、ダニエルからデラシアに下された命令だった。
まずは、ロイヤルコンペに出す薬草リキュールの完成度を上げるために、勉強をしてこいということだ。
ダニエルは宮廷料理人とコネがあったので、デラシアを臨時の下働きとして入れると話をつけていた。
「でも、アンタがシスターとばれるのはマズイ。
ロイヤルコンペに薬草リキュールを出品するから、これは極秘事項だ。
俺に協力をすれば、修道院の屋根の修理費くらいの寄付はするぞ」
その提案に修道院長は小躍りし、圧をかける視線をデラシアに向けた。
自分にはNOという権限はない。
「厨房の下働きって、何をするのですか?」
「芋の皮むきとか、食器を洗うとかそんなもんだろう」
下働きはどこでも同じようなものだな・・・デラシアは再度うなづいた。