【完全版】不遇な令嬢は次期組長の秘めたる溺愛に絡め取られる。
その後、和仁さんが作ってくれたレモンを浸した微炭酸水は喉を通ることがわかった。
「意外と飲めます。冷たくてシュワっとしてる感じがいけます」
「そうか、良かった。つわり中に飲めるものを色々調べていたんだ」
先生にも水分補給が大事だと言われたし、これなら飲めそうかも!
食べ物も少しでも口に入れられるものをなるべく食べることにした。
プチトマトやポテトフライが意外と食べられた。
ポテトフライが意外だったけど、つわりでも食べられるもの上位に入るらしい。
ジャンクなイメージだったけど、一度食べるとパクパク食べられてしまう。
「すまない、やっぱり一人にするんじゃなかった。これからは傍にいる。お袋が親父にガツンと言ってくれたからな」
「お義母様が?」
「ああ見えて親父はお袋に頭が上がらないんだよ」
なるほど、母は強しということね。
それから和仁さんは本当に早く帰って来てくれるようになったし、病院には必ず付き添ってくれるし家事も全部やってくれるしちょっと過保護すぎるんじゃないかというくらい。
でも、和仁さんの気持ちがすごく嬉しかった。