必然の偶然
2️⃣
亘と別れてから3ヶ月。
いまだに亘を思わない日はなくて、引きずる日々。
受験生でもあるのに我ながら情けないな…
パパ 「葵ー!凛ー!今日夜、外で食べない?」
葵・凛 「まじ!やったー!!」
パパ 「何がいい?」
葵・凛 「しゃぶしゃぶ!」
パパからの提案で今日の夜はしゃぶしゃぶ!
受験生だからあんまり出かけることもなくて
久しぶりの外食、ちょーうれしい!!
せっかくだからメイクしておしゃれしていいよね?
「最後にメイクしたのいつだっけ……」
ママにおねだりして買ってもらった思い出のドレッサーの前に座って、前髪をピンで留めながらふと考えてみる。
メイクワゴンを見ると1番上にあるのは淡いピンクのアイシャドウに淡いピンクのリップ。
ああ、最初で最後の水族館デートか。
何かにつけて思い出してしまう自分にほんとに嫌気がさす。
バッチリメイクするのが好きだけどこの日だけは薄くするために薄いピンクばっかり使ったんだっけ。
懐かしいなあ笑
そのアイシャドウとリップを引き出しの奥にしまって
いつものカラコンとラメのアイシャドウに青みピンクのリップ、チークを選びとる。
デートのときには肩ぐらいで何のアレンジもできなかった髪も、いまでは長くなって私の好きなミックス巻きに。
猫目で大人っぽい顔の私はメイクをしたらすっかりママに似てるらしい。
パパ「そろそろ行くよー」
葵「はーい」
凛「はーい」
葵「うわーーーーー!おいしそーーーー!!最高!」
凛「まじ葵、声でかいうるさい」
葵「いや、だって、、みて!早く食べたーい!」
パパ「もうちょっと待って」
食べるのが大好きな私。
大好きなしゃぶしゃぶを目の前にして大人しく待つなんて無理!
正反対の性格で冷静沈着な妹にはいつもこんな感じで冷めた対応されるけど慣れっこ。
パパもどちらかというと凛っぽいタイプだから、喧嘩もすることも日常茶飯事。
ママがいたときは完全に私とママ、パパと凛のペアだったからなあ。
パパ 「葵と凛に話があるんだけどさあ」
葵・凛 「ん?、何?」
アッツアツのお肉を口に頬張りながらパパの方を見ると真剣な顔をしたパパ。
とりあえず箸を置いてみる。
パパ 「パパさ、再婚したいなって思ってるんだけど」
葵・凛「...(ポカーン)
...ん?」
パパ 「急にごめん。2年前にママがいなくなって、2人も受験生で大変なのは分かってる。けど今、再婚できたらなって思う相手がいるんだ。もし2人が嫌ならパパはその話をなかったことにするし、2人が賛成なら進めようと思ってる。」
葵・凛「...(ポカーン)」
パパ 「パパは葵と凛のパパだし、ママはいつまでも2人のママだよ。だからパパは2人の気持ちを優先しようと思ってる。」
葵・凛「...(ポカーン)」
パパ「今すぐに答えて欲しい訳じゃないからゆっくり2人とも考えて欲しいんだ。」
葵「あ、うん。」
凛「...わかった。」
パパ「ありがとう。
じゃ、とりあえずご飯たべよう。この話はまた家で考えて。」
いまだに亘を思わない日はなくて、引きずる日々。
受験生でもあるのに我ながら情けないな…
パパ 「葵ー!凛ー!今日夜、外で食べない?」
葵・凛 「まじ!やったー!!」
パパ 「何がいい?」
葵・凛 「しゃぶしゃぶ!」
パパからの提案で今日の夜はしゃぶしゃぶ!
受験生だからあんまり出かけることもなくて
久しぶりの外食、ちょーうれしい!!
せっかくだからメイクしておしゃれしていいよね?
「最後にメイクしたのいつだっけ……」
ママにおねだりして買ってもらった思い出のドレッサーの前に座って、前髪をピンで留めながらふと考えてみる。
メイクワゴンを見ると1番上にあるのは淡いピンクのアイシャドウに淡いピンクのリップ。
ああ、最初で最後の水族館デートか。
何かにつけて思い出してしまう自分にほんとに嫌気がさす。
バッチリメイクするのが好きだけどこの日だけは薄くするために薄いピンクばっかり使ったんだっけ。
懐かしいなあ笑
そのアイシャドウとリップを引き出しの奥にしまって
いつものカラコンとラメのアイシャドウに青みピンクのリップ、チークを選びとる。
デートのときには肩ぐらいで何のアレンジもできなかった髪も、いまでは長くなって私の好きなミックス巻きに。
猫目で大人っぽい顔の私はメイクをしたらすっかりママに似てるらしい。
パパ「そろそろ行くよー」
葵「はーい」
凛「はーい」
葵「うわーーーーー!おいしそーーーー!!最高!」
凛「まじ葵、声でかいうるさい」
葵「いや、だって、、みて!早く食べたーい!」
パパ「もうちょっと待って」
食べるのが大好きな私。
大好きなしゃぶしゃぶを目の前にして大人しく待つなんて無理!
正反対の性格で冷静沈着な妹にはいつもこんな感じで冷めた対応されるけど慣れっこ。
パパもどちらかというと凛っぽいタイプだから、喧嘩もすることも日常茶飯事。
ママがいたときは完全に私とママ、パパと凛のペアだったからなあ。
パパ 「葵と凛に話があるんだけどさあ」
葵・凛 「ん?、何?」
アッツアツのお肉を口に頬張りながらパパの方を見ると真剣な顔をしたパパ。
とりあえず箸を置いてみる。
パパ 「パパさ、再婚したいなって思ってるんだけど」
葵・凛「...(ポカーン)
...ん?」
パパ 「急にごめん。2年前にママがいなくなって、2人も受験生で大変なのは分かってる。けど今、再婚できたらなって思う相手がいるんだ。もし2人が嫌ならパパはその話をなかったことにするし、2人が賛成なら進めようと思ってる。」
葵・凛「...(ポカーン)」
パパ 「パパは葵と凛のパパだし、ママはいつまでも2人のママだよ。だからパパは2人の気持ちを優先しようと思ってる。」
葵・凛「...(ポカーン)」
パパ「今すぐに答えて欲しい訳じゃないからゆっくり2人とも考えて欲しいんだ。」
葵「あ、うん。」
凛「...わかった。」
パパ「ありがとう。
じゃ、とりあえずご飯たべよう。この話はまた家で考えて。」