またあなたに花束を
「あの、先輩。」
「ん?どーした?」
難しいと狼狽える彩花を慰めているとトロンボーンの後輩の純蓮(すみれ)に話しかけられた。相変わらず凛々しい雰囲気を纏っていて美しいという表現がよく似合っている。誰しも名が体を表しているとはこのことかと納得せざるおえないショートの髪の毛も美しかった。
「これ」
渡されたのはいつも私が持ち歩いているポーチだった。
「あ、え?!」
「落ちてたんで。先輩のですよね。」
無表情で渡してくる純蓮が何故か面白くて少し笑う。
「、、なんですか?」
「んーん。なんも!ありがとう」
お礼を言うと純蓮はそれだけなんでと冷たい態度でその場を去ろうとする。だけど思いついたように立ち止まってあの、と振り向く。
「先輩、合奏のあと時間あります?聞きたいことあって。」
「わかった!いいよ〜!」
「ありがとうございます」
珍しいな純蓮ちゃんが私を呼び止めるのと思っているとなにやら視線を感じ横を見ると案の定彩花がニヤニヤとこっちを見ていた。
「なに今の!?」
「え??」
「めっちゃ懐かれてんじゃん!」
よくわからないその言葉に私は何も答えることが出来ず、戸惑う。
「狙うの??」
「いや彼氏いるし。」
そうだ。私には2年前からお付き合いしてる他校の彼氏がいる。私たちが通っている学校は女子校で男子と絡む機会があまりない。唯一あるのは文化祭の時のみ。その文化祭の時に出会い、いい感じの雰囲気になり付き合った彼氏だ。
話の意味はわからなかったが、それだけはキッパリ断ると「うわぁーそうだった〜!リア充だったー!!」と言われる。
ギャーギャー騒ぐ莉茉を横目に合奏まであと五分になっていたのを確認し合奏の用意を始めた。
「ん?どーした?」
難しいと狼狽える彩花を慰めているとトロンボーンの後輩の純蓮(すみれ)に話しかけられた。相変わらず凛々しい雰囲気を纏っていて美しいという表現がよく似合っている。誰しも名が体を表しているとはこのことかと納得せざるおえないショートの髪の毛も美しかった。
「これ」
渡されたのはいつも私が持ち歩いているポーチだった。
「あ、え?!」
「落ちてたんで。先輩のですよね。」
無表情で渡してくる純蓮が何故か面白くて少し笑う。
「、、なんですか?」
「んーん。なんも!ありがとう」
お礼を言うと純蓮はそれだけなんでと冷たい態度でその場を去ろうとする。だけど思いついたように立ち止まってあの、と振り向く。
「先輩、合奏のあと時間あります?聞きたいことあって。」
「わかった!いいよ〜!」
「ありがとうございます」
珍しいな純蓮ちゃんが私を呼び止めるのと思っているとなにやら視線を感じ横を見ると案の定彩花がニヤニヤとこっちを見ていた。
「なに今の!?」
「え??」
「めっちゃ懐かれてんじゃん!」
よくわからないその言葉に私は何も答えることが出来ず、戸惑う。
「狙うの??」
「いや彼氏いるし。」
そうだ。私には2年前からお付き合いしてる他校の彼氏がいる。私たちが通っている学校は女子校で男子と絡む機会があまりない。唯一あるのは文化祭の時のみ。その文化祭の時に出会い、いい感じの雰囲気になり付き合った彼氏だ。
話の意味はわからなかったが、それだけはキッパリ断ると「うわぁーそうだった〜!リア充だったー!!」と言われる。
ギャーギャー騒ぐ莉茉を横目に合奏まであと五分になっていたのを確認し合奏の用意を始めた。