またあなたに花束を
コンクールが終わり外は薄暗くなっていた。
ソロの余韻に浸りながら彩花と一緒にバスに揺られる。
「ねー穂希。」
「どうした?」
いつもとは違う彩花の横顔になんとなく今から言うことを察する。
「うち吹奏楽入ろうかな」
「同じく〜」
予想通りの言葉と同じことを思っていたことに安堵しながらそっと息を吐く。
「楽器はどうする?」
「穂希はトロンボーンでしょ?」
彩花には何もかもお見通しだなと思っていると黙っていた彩花が「私はトランペットかな」と呟く。
「トランペットのソロに釘付けだったからね」
「あんなかっこいいソロないよ!!」
みんなトロンボーンのソロに釘付けだったがその後にあったトランペットのソロは1ミリのブレもない繊細なリズムと力ずよく芯の通った音色でまさに完璧と言わざるを得ない演奏だった。だから彩花がこんなに心を奪われるのも納得出来る。
「うちらの学校の吹奏楽人少ないから大丈夫だよね」
「どんな心配してんのー?今から素人が初めて楽器するんだよ?危機感持ちなさい」
少し強めの口調で言うと彩花に「お母さんみたい」と笑われる。それに対し、「彩花のお母さんになった覚えはありません」と返すと何だかおかしくなり2人で顔を見合せて笑い合う。
「こんな時間が続けばいいのになあ」
「どうしたの急に」
さっきまで笑いあっていたのに急に愛おしいものを見るような目でそう告げられる。
「だって高校違ったらこんな時間続かないじゃん」
「だったら高校一緒のとこ行こうよ」
ソロの余韻に浸りながら彩花と一緒にバスに揺られる。
「ねー穂希。」
「どうした?」
いつもとは違う彩花の横顔になんとなく今から言うことを察する。
「うち吹奏楽入ろうかな」
「同じく〜」
予想通りの言葉と同じことを思っていたことに安堵しながらそっと息を吐く。
「楽器はどうする?」
「穂希はトロンボーンでしょ?」
彩花には何もかもお見通しだなと思っていると黙っていた彩花が「私はトランペットかな」と呟く。
「トランペットのソロに釘付けだったからね」
「あんなかっこいいソロないよ!!」
みんなトロンボーンのソロに釘付けだったがその後にあったトランペットのソロは1ミリのブレもない繊細なリズムと力ずよく芯の通った音色でまさに完璧と言わざるを得ない演奏だった。だから彩花がこんなに心を奪われるのも納得出来る。
「うちらの学校の吹奏楽人少ないから大丈夫だよね」
「どんな心配してんのー?今から素人が初めて楽器するんだよ?危機感持ちなさい」
少し強めの口調で言うと彩花に「お母さんみたい」と笑われる。それに対し、「彩花のお母さんになった覚えはありません」と返すと何だかおかしくなり2人で顔を見合せて笑い合う。
「こんな時間が続けばいいのになあ」
「どうしたの急に」
さっきまで笑いあっていたのに急に愛おしいものを見るような目でそう告げられる。
「だって高校違ったらこんな時間続かないじゃん」
「だったら高校一緒のとこ行こうよ」